楽してダイエットはできません。死ぬか苦労するかです(笑)
天々素清脂嚢という薬品の話題で、職場の女性たちは今日一日盛り上がっておりました。このダイエット食、実は私も現物を見た事があり、試した事もあるのですが、死者まで出るとは思いませんでした。なんでも未承認の成分(エフェドリン系統)が含まれているとかで。
エフェドリン自体は、風邪薬にも入っている、なんのことはない、咳中枢を軽く麻痺させるだけの薬なのですが、これは大量にとると新陳代謝を異常に活発化させ大変に危険です。狡猾な中国人が、どれだけのエフェドリンをこの薬に配合したかは知れませんが、恐らく薬に敏感な人間であれば死ぬだけの量が入っていたのは確かです。
ダイエット薬は数多くありますが、燃焼系といわれるもの―唐辛子の辛み成分であるカプサイシンや、非合法ではあるけれどエフェドリン、大量のカフェインなどを配合したもの―のなかには、危険なものが数多くあります。一時代前に流行った「エフェドラスーパーカップ」や、「システム6」などもその一種といわれています。さすがにエフェドラスーパーカップは発売中止にはなりましたが、個人輸入で特殊なルートを使えば手に入れられます。最近のダイエットサプリメントは、カフェインやガラナ・エキス、コラナッツなどを主成分にしたものが主流になってきています。ビターオレンジの皮など、これで聞くのかしらんといった成分も配合されています。ただし、ご注意を。一例をあげれば、カフェインの致死量は10gですが、幾つかの成分が配合されたダイエット薬を服むと成分がお互いに増強しあって、少量でも危険な毒物になることがあるのです。
薬で楽してダイエット、ということはありません。くれぐれも死なないようにご注意下さい。