私の弟は13歳離れています。光宏といいます。通称、みっちゃんです。両親は歳のいってからの子供だったので、非常に甘く、ゆったりと育児をしていました。その点、私は小姑のように、礼儀や作法などを口やかましく説教しておりました。しかし、歳が離れているので、可愛い事はかわいいのです。たまには、かわいがってあげます。「みっちゃん、お菓子かってキテ~~、お小遣いあげるからさ~~」と、つかいっぱしりをさせているようにみせかけて、実はかわいがっているのでした。もちろん、お小遣いはあげません。時には一緒に遊んであげることも忘れません。題して『みっちゃん、バナナが食べたいです』。これは、私とみっちゃんが考案した遊びで(まぁ、ほとんど私なのだが・・)目を閉じた私が、みっちゃんをひざに抱き、バナナを食べさせてあげるというような、俗にいうニ人羽織りみたいなものです。みっちゃんは一生懸命、バナナの位置を私に知らせます。「もう、少し上!」とか「まっすぐううう!!」とか・・。私はそれを目を閉じたふりをして、ちゃんと見て、みっちゃんの鼻に直撃させます。「うぐぐぐう、ち・ち・ぢがう・」みっちゃんのつまった声が聞こえてきます。きゃはっははは。みんなで笑ってほのぼのとします。素敵な家族だな~~と思いました。マル。
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