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cathyの異次元空間

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2006年09月12日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
弟は最終的には肺気腫で亡くなったが
それまでの4年余りの間、何度も入退院をくり返した。
(余命は3年だったがそれ以上に長生きしてがんばった。)
入院先の大学病院の小児科には難病の子供達が沢山いて
病室の入れ代わりも早い。
完治して退院していく子供が多ければまだ嬉しいのだが。

最初の入院の時だろうか、私は母に連れられて病院に行った。
すると廊下を隔てた向いの病室からすごく大きな泣き声が響いて来た。
母は悲しそうな顔をして
「○○ちゃんが亡くなったとよ。歯茎からばい菌が入ってね。
全身に回ったんだって。可哀想にね。」と言った。
死と隣り合わせの病棟。
私の大学病院のイメージはすごく怖いものになってしまった。

大学病院と弟を思い出す時、私の中でのイメージは
暗い廊下の片側に車椅子に座った弟。
身体は普通なのにパジャマから出てる手足が異常に細い。
アザだらけの手もまた異常な白さだ。
生気のない弟の顔。
でも笑顔を作っている。
あんなに兄弟喧嘩してたのに
「来てくれてありがとう」と言ってる。

ありがとうって言うのが恥ずかしかった私。
素直にありがとうって言える弟がまぶしくもあった。
弟は長い入院生活で私が感じる以上にいろいろな体験をして
私よりずっと精神的に大人になっていたのかもしれない。

弟が家に帰ってきた次の日の朝、私は弟の部屋のとなりにある
トイレに入った。
驚いた事にトイレを流さないでいた形跡があった。
私は「なんで流さんとねぇー。もうー」と大きな声で言った。
すると弟が部屋から出て来て
「ごめん、夜、遅かったから流す音で皆を起こしたら悪いと思ったけん」
と言った。
「ばかじゃー」と言いながらも涙が出そうになった。
そして私も夜中のトイレは流さなくなった。

私は部屋で一人になるといろいろ考えた。
弟の事。
自分の事。
家族の事。
それだけで頭が一杯になった。
家族の誰かが死んでしまうという恐怖。
弟の気持。
優しくなった(精神的に大人になった)弟にどう接していいのかという思い。
心がバラバラになりそうだった。
弟に対する顔=いままで通りの姉
父母に対する顔=鈍感で明るい娘
私が悩んでもなにも解決しないし
私が落ち込めば父母がまた心配するだろうし。
そんな心配はかけれない。
涙なんて絶対見せない。
精一杯考えた結論だった。  (続く) 










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最終更新日  2006年09月12日 18時22分29秒
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