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カテゴリ:神社仏閣・風水
上野の東京国立博物館で開かれている天台宗開宗1200年記念特別展「最澄と天台の国宝」を見てきました。
言わずと知れた比叡山延暦寺の寺宝や、その他天台宗の古刹名刹の宝を一堂に集めたものです。 天台宗は、大ざっぱに言えば、密教(台密)、法華経、阿弥陀信仰、座禅…と何でもあり。それだけ間口の広い宗派と言えなくもありません。展示物の内容も多彩でした。 会場には、数十年に1度しか公開されず、寺外では初公開という善水寺の薬師如来坐像(重文)や、歴史の教科書にも載っていた黄不動(曼殊院、国宝)、最澄(伝教大師)の直筆(延暦寺、国宝)、聖観音菩薩立像(延暦寺、重文)など200点以上が展示されています。 聖観音菩薩立像(延暦寺、重文) 興味深かったのは、地獄を描いた六道絵(聖衆来迎寺、国宝)。閻魔大王による「取り調べ」や、罪を犯した人間が落とされるさまざまな地獄が生々しく描かれており、舌を抜かれたり、ドロドロに溶かした銅を肛門から注ぎ込まれたりする絵がおどろおどろしく、かつ面白く見ることができました。 六道絵の中の阿鼻地獄(聖衆来迎寺、国宝) また、この仏様は何となく妖艶で、リアルだなあ、と思ったら、運慶、湛慶の作だったりしました。さすがです。 5月7日までやっています。ただし月曜休館(5月1日はやります)。じっくり見ると2時間ぐらいかかります。お勧めです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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