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2009.09.20
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カテゴリ:その他
孤高の画家、田中一村の最期の時の様子です。

****

「昭和52年9月12日朝、戸田さんは菜園に出てみて不審に思った。すでに日が高いのに、朝の早い一村がまだ起きていず、雨戸が閉まったままになっていた。胸さわざを覚えた戸田さんは、田中さん、田中さんと雨戸をたたいてみたが、返事がなく異変に気づいた。戸田さんは、毎朝この菜園に出て、一村とあいさつを交わすのを楽しみにしていた。異変は、午前8時20分、名瀬署の浦上派出所に届けられた。検視の結果、死因は心不全、前日(11日)の午後七時ごろ死亡したものと推定された。69才だった。一村は、四畳半の部屋に、頭を西に向けてうつ伏せに倒れていた。伸ばした右手の先には包丁が置かれ、左手は胸に当てられていた。畳に置いた板の上には、きざんだキャベッとすりばちがあり、鉢の中にはすりつぶした野菜が残っていた。かすかに下唇をかんだ無念そうな表情のあとが残ってはいたが、苦しんだ様子もなく、端正な死に顔には安らかさが漂ってていた。だれにも見とられなかったが、奄美の豊かな自然に抱きとられていったような、きれいな最後だった。生と死を分ける境界の線も、自らの手で鮮やかに引いてみせたような印象があった。」(アダンの画帳 田中一村伝 小学館)より


写真家の田辺周一さんのサイトに、晩年の一村の自宅を訪れた時の手記が写真共に紹介されています。田辺さんのサイト、こちら
先にご紹介した、自筆の計算メモの写真も紹介されています。(計算メモは、遺品を紹介しているページ、晩年の一村の様子は、「素顔の田中一村」のページで紹介されています。)

また、一村が奄美の自然に出会う前の初めてのスケッチ旅行での作品も何とも言えず美しいです。

その作品を紹介しながら、田辺氏が実際にその場所とおぼしき場所を訪れて写真と共に紹介している手記も、大変興味深いです。

奄美時代の、壮絶で悲しげなあの作風とは全く違うので、興味がある方は是非ご覧下さい。 
田辺さんのサイト 「黒潮巡礼・紀の国へ 黒潮巡礼・田中一村 九州(鹿児島・宮崎・熊本・大分)~四国(愛媛・高知・徳島)」をクリック


最後に、田中一村の作品をご紹介します。

田中一村記念美術館に、描かれた年代毎に作品を紹介しているページがあるのですが、残念ながら作品の画像はありませんので、ここでざざざーっと、一部だけご紹介します。

その力強い筆は・・・・圧巻です。


アダンの木
アダンの木


クワズイモとソテツ
クワズイモとソテツ



ビロウとネズミモチとコンロンカ
ビロウとネズミモチとコンロンカ


ビロウとブーゲンビリア
ビロウとブーゲンビリア


海辺のアダン
海辺のアダン


ダチュラとアカショウビン
ダチュラとアカショウビン


ビロウとハマユウ
ビロウとハマユウ


奄美の杜シリーズサクラツツジとオオタニワタリ
奄美の杜シリーズサクラツツジとオオタニワタリ


ソテツと蝶
ソテツと蝶


ビロウとアカショウビン
ビロウとアカショウビン


ガジュマルとトラフズク
ガジュマルとトラフズク



ソテツ残照
ソテツ残照



hanatotyou
花と蝶



南国の草花の絵は何故か心惹かれます。
どの作品も、真っ青に晴れ渡る空の下に広がる南国特有の明るい風景とは再反対のものばかりですが、これほどまでに圧倒的な存在感を醸し出すこの作品達・・・田中一村はやはり天才です。
何度見ても、釘付けになってしまいます。

その場の空気や匂い、湿気や音まで伝わってきそうな迫力があります・・・って、べた褒めですが、本当にそうなんです。


よく日本のゴーギャンと称されますが、もっともっと緻密で繊細なタッチのこの絵は、ゴーギャンのそれとは全く別物!(色彩感覚は似てますが)



代表作だけさくっとご紹介するつもりが、あれもこれも・・・と書き始めたらこんなに長くなってしまいました。
でも、ここでご紹介したエピソオードはまだまだほんの一部です。
最後まで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。


シンガポールのボタニックガーデンでも、アカショウビンに出会う事ができますよ!
夕方のボタニックガーデンは、まさに一村の絵画の様にどことなく物悲しくでも美しく・・・
そして静かで妖しく・・・
一村の絵画にも、あ・・・ボタニックガーデンで見た事ある!と言う植物いっぱいでてきます。





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最終更新日  2009.09.22 02:04:20
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