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| ナカムラのソロライブ!
カテゴリ:ナカムラ日記
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今夜の演奏でのグルーヴは今までの自分の人生に無かった新しい境地で、モアリズムは久しぶりに階段を一つ上ったようだ。 朝起きると外は雨。 ああ良かった。通行止めなどはないのだなと思う。 安心して中村家の猫'さくら'と遊ぶ。 美人さんだがシャッター音が嫌なのか写真を撮ると必ず不細工な顔をする。 そうはいえ、何かあるといけないし飯を喰った後で早目に柳川に向かう。 山川あたりから雪が降りだしたが、東北の人達であれば言われなければ降っている事さえ気付かない程度の雪だ。 まぁ、今回スタッドレスを履き忘れた事もあるし、慎重に運転しながら順調に九州自動車道から柳川に到着。 時間も早いし柳川は初めて来たので街を車でながしてみる。 ボーッと眺めながら、住んでいる人々の事を考えたり、自分がこの街で生まれていたらどうだっただろうと思いを巡らすのは小さい頃からの癖だ。 蔵造りの風情ある家々と新興勢力らしい現代的な一軒家の間を知らぬ顔でゆったりと川が流れている。 その川を辿って海まで行ってみた。 雪の中、有明海に出てみると足元の白い小石だと思ったものが実は貝だらけだった。 巻き貝やら三味線貝というらしい。 柳川のソウルを感じながらお店に到着。 一階はお洒落なカフェ、Cafe brown sugar、二階はライブ・スペース、LET HOT、今日は2つのお店の柳川音楽大忘年会という企画で出演者も盛りだくさん! 琥珀という隣のお店を楽屋として使わせて頂いた。 モアリズムはアオノケシキでのライブを見て頂いたのがキッカケでこの大橋さん主催の企画に呼んで頂くことになった。 えにしだなー。 会場にスタッフとして来る筈の佐賀のガッチからメールが来た。 「何か降って来ましたね。 こちらは、バスで会場向かってるのですが、やはりスピードが出せない様で、スロー運転につき、会場入りが多少遅れる見込みです。 もしかしたら雪で来れないお客さんも多いかもしれませんね。ま!なる様になりますね(^^) 最後に今日乗せて帰って欲しいとお願いしていましたが、この様な状況なので、会場撤収後、急いで福岡向かって下さい。上が使えない事も考えられますし、かなりの時間のロスが予想されます。 俺は、今日来てくれる友人の客と柳川にステイして、明日佐賀にかえります。 では、後ほど」 ステイとか絵文字が古いとかは、まぁまだいいとしても、これほどまでに出番前のミュージシャンをネガティブへと導くスタッフが居るだろうか、いいや居ない。(反語) しかし、心配をよそにお客さんもいい感じで集まり、やはりアオノケシキが縁となった久保田りゅうじ。 音も時間もピタリとハマって最高だった。 彼は凄い。どんどん凄くなる。 次は佐世保から来た男女ユニットSandy Trip。 女性ボーカルの方の声の調子が良くないらしいが気持ちを込めてやっていた。 ギターの男性の方の、なんだか、自分にはたぶん一生全く理解出来ないであろう、機械を駆使したサウンドは初めてで、大変面白かった。 島崎智子さんは東京から来ていて、なんと籾井とモリヤンが一緒にやったりしているらしい。 独特な雰囲気のピアノの弾き語りだが、これまたなんとピストンと超近所に住んでいるらしい。 国立音楽の友が増えた。 G.L.A.D gospel singersは沢山の女性がパワフルに歌う。 会場が盛り上がってきたところでガッチが「M-1盛り上がってるらしいんでM-1より面白くして下さい」とキラキラした目でプレッシャーをかけてきた。 俺だってM-1見たかった。 しかし、勿論、なんであれテレビより面白くなければ生でやっている意味は無いからいつでもそうしようとは思っている。初めて立つ柳川のステージは今日の出演者の熱演により既にあたたかかった。 アントニオがプレイに集中するため座りにし、やはりプレイが落ち着いて、それを聴くピストンの影響でドラムが柔らかくなり、それによりリズムのスペースが広くなり、エスパーが自由に泳げていた。 結果自分も非常に音楽を楽しめた。 あー、なんか積年の想いがスーッとした様な良い気分だ。 これまでのモアリズムバンド・サウンドとしては間違いなく最高の出来だったように思う。 そして、この情緒溢れる街とお洒落なお店で、このタイミングにこれほどまでに盛り上がって頂けたのはラッキーでした。 出演者の皆様、関係者の皆様、新参者の自分達に親切にして頂き、有り難う御座いました。 ライブ終了後、余韻に浸っていると九州自動車道が封鎖されているとの情報が入る。 不味い。 これから福岡のアントニオ邸、更にはジュリちゃんがDJやっているらしいステレオのイベントに行く予定なのに。 パスタをご馳走になった後(ホント美味しかった)、仕方ない、下道で行くかと車に乗り込もうと思ったその時… 「あのう…乗って行けます?佐賀まで…」とガッチの声。 あれ?遠回りだし、迷惑だし、ステイだからいいんじゃなかったっけ? しかし、「柳川最高有り難う御座いましたー」と手を振る車の中にはガッチと初対面の下関の裁判書記官の吉田さんというオッサンがギュウギュウ詰めの車に乗っていた。 吉田さんもちょっと話しただけだが楽しい人だった。 下関は魚が旨いから来て下さいよと言っていたが、下関が魚が旨いのは有名だし、そんなこと言うと行くよ!マジで! 佐賀に二人を下ろした後、当初3号線を使ってみたが高速を下ろされた車で全く進まない。 事故だろうか。それとも絶対数が多すぎるからか。雪も強くなる。 そこで唯一の福岡への一本道である3号線をそれ、脇道に入る。 雪は更に強くなり、細い横道はこれまた極端に空いていて固まった雪の上でノーマル・タイヤがジャリジャリと音を立てたが、車重の重いハニーQと俺のドライバーとしてのキャリアにはどうってことない。 しかし、長いこと何の原因かは解らない理由で前の車が進まず進めなかった自分が、横道を見つけ、その道に賭けてスイスイと走る。または同じ考えの人は沢山いて、やはり先へは進めない。 まるで人生のようではないか。 今日の俺は賭けに勝ったらしく、案外早く3時30分くらいにはアントニオ邸に着いた。 暇なので、たまには聴いてみるかと点けてみたNHKラジオでハードバップ特集、さらに次の番組で昭和20年代の歌謡曲特集と、これが意外に、スッゲー楽しめた。 来週はBBキング特集らしい。 ステレオのイベントには間に合わなかったが、福岡の街にモアリズムの「イェ~」と言う声が響き渡っていた。 《今日の教訓》 運命は繊維のようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.27 15:31:40
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