2021/08/15(日)06:33
☆★☆「架空の犬と嘘をつく猫」寺地はるな著
嘘とはリボンだ。
ババロアにたらす
バニラエッセンスと同じ。
「無駄なものがない世界なんて、
おことわりよ」
羽猫家は6人家族。
変なのは名字だけでなく
それぞれがちょっと
変わった嘘をつくこと・・・
「あんたは社会にとってなんの役にも立っていない子」
そう言われて育った羽猫家長男山吹。
だけど彼が大人になり
みんなの«嘘»が解かれたとき
本当の家族の姿が見えてくる。
祖父:遊園地を作ろうと思いつく空想人。
祖母:嘘を売る人、比較的まとも。
父:すぐ逃げる。煙草の煙より軽い男。
母:自分の世界をつくり、そこに閉じこもる。
姉:嘘と嘘つきが嫌い。だから家族みんなが大嫌い。
僕:家族を工程するために、その嘘に寄り添う。
嘘をつく人は
結局はやさしいのかもしれない・・・