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Hic Rhodus, hic saltus.

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2014.10.06
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清水書院の用語集のうち、『政治・経済』の新訂版(2014年9月)が発売されました。また、新たに『倫理、政治・経済』(2014年8月)も発売されています。まだ用語集を入手していない受験生は、すぐに購入して日々の学習に活用してください。


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最終更新日  2014.10.06 15:15:02

2014.08.31
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伯父を偲ぶ~『平和への礎』

日本がポツダム宣言を受諾した8月14日。ふと、思い立って「平和への礎+東白川村」で検索してみると、本郷の古書店のECサイトで、
▼東白川村戦記編纂委員会編著『平和への礎』1993年▲
がヒット。送料込み6,880円だったので1日逡巡したのちにポチっとしちゃいました。

この書籍は一般には頒布されなかったため、その存在を両親の住む家の本棚で見つけた時には、伯父も亡くなった後で既に入手不可能でした。なぜ、岐阜県の山村の記録に興味を持ったかというと、その村は母の出身地。そして、編纂委員会の事務局長が伯父で、発行所も伯父の居所、すなわち母の実家だったからです。両親はこの書籍の価値を見出していなかったのか、あるいは息子に伝えるほどのことでもないと思っていたのでしょうね、何も知らせてくれませんでした。

内容は、西南戦争以降の全出征者の記録や村人たちの回顧録など。出征記録が秀逸で、すべての出征者の氏名を収録しているだけでなく、確認できたものはその軍歴も掲載。3000人足らずの村民とはいえ、よくこれだけの情報を収集したものだと感心するばかりです。事務局長の伯父が実質的な編集者だったようで、随所に寄稿しているのですが、巻頭言でのこの言葉を目にしたときには、これを小さな村に埋もれさせてはいけないと思ったものでした。

「戦没の諸士には誠に申訳ありませんが、互いに危機に身を晒し共に苦労し乍らも万死に一生を得て無事帰還することのできた私達従軍した元軍人は、戦没諸士の代弁もし、悲愴で残忍であった戦争の実態を忠実に後世に伝え、軍備を否定し平和主義に徹すべきを世に強く訴える責務を果たせられているものと信じ、その機会は今を逃しては最早至難である事に思いを致し、平成二年八月有志者相集い「戦記」を編みこれに託して、些かも誤ることのない平和主義の道を歩む糧となすべきことに意見の一致をみたのであります。」(巻頭言より)

そこで、国会図書館を確認してみたのですが、収蔵されておりませんでした。それ以来、どこかに残部はないものだろうか?と思っていたのですが、積極的に探すまでには至っていませんでした。ところが、冒頭に記したように見つけることができて購入。ただ、私自信も書籍は手許に残しておきたいし、既に叔父も亡くなった今となってはどうしようもないなあ……などと思って、なんとなく東白川村役場のサイトを見ていると、村長さんへメールを送ることができる送信フォームに遭遇。

早速、関係者のお宅に残部があれば国会図書館に寄贈していただけないかという趣旨のメールを送ったところ、以下のような返事を村の参事さんからいただきました。「返信が遅くなり申し訳ありませんでした。本がありましたので、ご提案のように、本日、国会図書館へ送付するように進めています。こんごともよろしくお願いします。」

国会図書館への納本が実現して、ようやく甥の責務を果たしたような気がしますこれで、大学の研究者なども利用しやすくなります。既に、この本がきっかけで、東海テレビは「村と戦争」(1995年)という番組を制作したそうです。書籍を入手してから色々と検索してみ気づきました。本当に立派な成果を遺した伯父だと、改めて実感しました。

村と戦争 (1995年/71分)
ナレーション:杉浦直樹 プロデューサー・ディレクター:阿武野勝彦
日本民間放送連盟賞 優秀賞、ギャラクシー賞 優秀賞、放送文化基金賞優秀賞

人口3,000人。小さな村の戦争とその傷痕。岐阜県東白川村。戦後50年という年に、村の古老たちが、各戸を回り、平和祈念館に収めるために戦争関連の遺品を収集していた。ハワイ真珠湾へ参加した雷撃隊員、満州開拓団、学徒出陣の兄と植物図鑑の好きな弟。半世紀たった山里で戦時品が語りだす。

http://intro.ne.jp/contents/2011/02/16_1354.html

伯父は背が高く姿勢のよい寡黙な人でした。しかし、眼鏡の奥に光る瞳には知性を感じさせる人で、幼いころから怖れと憧憬とが入り混じった感情を抱いていましたが、この本を読みながら幼い頃に抱いた直観的な印象に間違いはなかったと再確認できました。本書によれば、親族の軍歴は以下の通りでした。

事務局長の伯父は次男で、長男がいました。長男は1942年召集。騎兵第三連隊に入営。南京から杭州湾敵前上陸作戦に参加し負傷。1943年に名古屋陸軍病院に入院するも、1946年に25歳で逝去。最終階級は陸軍軍曹。「南京入城記念」とメモのある三省堂の『国語辞典』が遺品として母の許にあります。

次男である事務局長の伯父は1944年召集。騎兵第三連隊に入営。応山から北京を経て湘桂反転作戦に参加の後に上海日本租界警護へ。1946年復員。最終階級は陸軍伍長。その後郵便局員となり定年退職。



国際連合教育科学文化機関憲章 (ユネスコ憲章)前文

 この憲章の当事国政府は、その国民に代って次のとおり宣言する。
 戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。
 相互の風習と生活を知らないことは、人類の歴史を通じて世界の諸人民の間に疑惑と不信をおこした共通の原因であり、この疑惑と不信のために、諸人民の不一致があまりにもしばしば戦争となった。
 ここに終りを告げた恐るべき大戦争は、人間の尊厳・平等・相互の尊重という民主主義の原理を否認し、これらの原理の代わりに、無知と偏見を通じて人間と人種の不平等という教義をひろめることによって可能にされた戦争であった。
 文化の広い普及と正義・自由・平和のための人類の教育とは、人間の尊厳に欠くことのできないものであり、且つすべての国民が相互の援助及び相互の関心の精神をもって果さなければならない神聖な義務である。
 政府の政治的及び経済的取極のみに基く平和は、世界の諸人民の、一致した、しかも永続する誠実な支持を確保できる平和ではない。よって平和は、失われないためには、人類の知的及び精神的連帯の上に築かなければならない。
 これらの理由によって、この憲章の当事国は、すべての人に教育の充分で平等な機会が与えられ、客観的真理が拘束を受けずに探究され、且つ、思想と知識が自由に交換されるべきことを信じて、その国民の間における伝達の方法を発展させ及び増加させること並びに相互に理解し及び相互の生活を一層真実に一層完全に知るためにこの伝達の方法を用いることに一致し及び決意している。
 その結果、当事国は、世界の諸人民の教育、科学及び文化上の関係を通じて、国際連合の設立の目的であり、且つその憲章が宣言している国際平和と人類の共通の福祉という目的を促進するために、ここに国際連合教育科学文化機関を創設する。

http://www.unesco.or.jp/meguro/unesco/charter-j.html

国会図書館サーチ
http://iss.ndl.go.jp/






最終更新日  2014.10.06 15:03:17
2014.08.15
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「知の回廊」というケーブルテレビで放映されている中央大学提供の教養番組の録画を視聴。台湾二二八事件を素材にした番組は、昨年度の再放送のようです。

この番組で初めて知ったのが、多くの中央大学卒業生が二二八事件で犠牲になっていたということ。映画『悲情城市』で事件そのものは知っていましたが、この事実は知りませんでした。

8月15日を境に台湾は日本の統治から解放されるものの、その後は国際政治に翻弄されることになるわけですから、偶然とはいえ8月15日に視聴すべき番組に出会えたことは幸せなことでした。

なお、番組と同一趣旨の論稿は以下で読むことが可能です。番組の動画へのリンクも同じ場所にあります。昨日に引き続き、若い世代の関わるインタビュー番組が、私に新しい知見を授けてくれました。

「悲情城市」の証言-台湾228事件と中大卒業生
http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/research/20130404.html






最終更新日  2014.08.15 12:49:08
2014.08.14
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1945年8月14日に日本はポツダム宣言を受諾。「8月15日じゃないんだよ!」と言っても、受講生の多くは8月15日がどんな日かも知らなかったりするので、淡々と記憶しようとするだけ。困ったものです。

さて、69回目の受諾記念日の朝、「NHK杯全国高校放送コンテスト」入賞作品を紹介する番組を偶然に視聴。その中で印象に残ったのが、テレビドキュメント部門準優勝の「戦いの中で」(福井県立羽水高等学校放送部制作)が印象に残りました。

平成26年度 第61回NHK杯全国高校放送コンテスト入賞校・者決まる
http://www.nhkk.or.jp/ncon/ncon_h/nyuusyou4.html

題材はある兵士の『陣中日記』。その『陣中日記』については、以下の論稿に詳細に掲載されています。

隼田嘉彦「山本武の『陣中日記』上」1996年
http://repo.flib.u-fukui.ac.jp/dspace/bitstream/10098/5924/2/AN0021522X-51-003.pdf
隼田嘉彦「山本武の『陣中日記』中」1996年
http://repo.flib.u-fukui.ac.jp/dspace/bitstream/10098/5927/2/AN0021522X-52-005.pdf
隼田嘉彦「山本武の『陣中日記』下」1997年
http://repo.flib.u-fukui.ac.jp/dspace/bitstream/10098/5931/2/AN0021522X-53-005.pdf

あるいは、山本武の他の著作も併せて引用・紹介しているサイトはこちら。
http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/yamamototakesi.html






最終更新日  2014.08.14 14:23:18
2014.08.04
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難易度に大きな違いはありませんが、以下の3冊の中から選んでみることをお勧めします。最初の2冊は完全に私大タイプの問題のみで構成。最後の1冊はセンタータイプも収録。センターのみの受験生も、より高得点を目指すなら、私大タイプの入試問題のリード文をしっかり読むことで、色々な切り口を身に付けることができます。いずれも、書店で実際に手に取って確認してみてください。なお、以下のリンク先から購入する際には、送料はかかりません。


金城透・昼神洋史『私大攻略の政治・経済 要点整理と問題演習』河合出版2009年


昼神洋史・金城透『政治・経済標準問題精講3訂版』旺文社2009年


栗原久『実力をつける 政治・経済 80題 [改訂第2版]』Z会出版2011年






最終更新日  2014.09.14 14:41:23
2009.02.03
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準備中ヽ(゚∀゚ )ノ

2009_setsubun_001

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最終更新日  2009.02.04 01:39:14
2009.01.25
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今年のセンター試験・倫理では狂言や落語を素材にした面白い出題がありました(第3問)。

人が死ぬことを他界するという。この世を去って他の世界へ移るという意味である。日本で他界はどのように語られてきたのだろうか。

で始まるリード文は、次の段落でイザナミが「人間を一日に千人殺してやろう」と叫ぶシーンを描写しつつ、折口信夫の"まれびと"へと話をつなぐ。そこに下線(a)が引いてあって、以下のような問題。

◆下線部(a)に関して、次の文章を読み、[A]に入れるのに最も適当なものを、次の(1)~(2)のうちから一つ選べ。[15]

狂言『節分』は、蓬莱という他界から日本に渡ってきた鬼が、ある屋敷の留守居の女性に一目惚れしてしまい、言われるままに隠れ蓑や隠れ笠、打出の小槌などの宝を渡してしまう、といった話である。もらえる限りの宝を受け取った女性は、「福は内へ、福は内へ。鬼は外へ」と囃しながら豆を投げ、鬼を追い払ってしまう。このように見ると、節分の行事において、「福は内」と叫ばれるその福とは[A]であることが分かる。

(1) 他界の鬼がそれを目当てに訪れる、この世にある豊かさ。
(2) 冥土の鬼がそれによって人間を誘惑する、見せかけの宝。
(3) 人間が扮した鬼が儀礼的に人々に分け与える村の豊かさ。
(4) 人々からマメを投げつけられる鬼が他界から運んできた宝。

桃太郎は、鬼が来ないからわざわざ他界にまで押しかけて奪ってくるんだからスゴイ。さて、さらにリード文はお彼岸についての記述へ。

今日墓参の行事と考えられているお彼岸は、沈む太陽を拝み、遥かな極楽浄土を想い観る修業が一つの期限であったと言われる。つまりお彼岸の他界観は、伝統的な祖霊祭祀と浄土思想が集合したものであると言える。例えば近世に成立した古典落語からも……

……と続き、古典落語に下線(e)が引いてあって、以下のような設問。

◆下線部(e)に関して、次の引用はある古典落語の一部である。場面は、とある事情から死地に赴くことに同意してしまったお人好しの金蔵が、世話になっている親分に対して、「田舎へ旅に出る」と嘘をつきながら別れのあいさつをしよとしているところである。[B]に入れるのに最も適当なものを、次の (1)~(2)のうちから一つ選べ。[19]

親分「で、田舎といって、どっちへいくんだ?」
金蔵「ええ、[B]へまいります」
親分「目あてがあっていくんだろうが、いつごろ帰るつもりだ?」
金蔵「盆の十三日には帰ります」
親分「ふーん、そんなにながくかかるのか。すると。だいぶ遠いな」
金蔵「ひとのうわさで、なんでも十万億土とか……」

(品川心中)興津要編『古典落語(続)』所収)

(1) 東のほう
(2) 西のほう
(3) 南のほう
(4) 北のほう

倫理のリード文は極めてよく練られており、読物としても十分成立しています。こんな文章を受験生だけに読ませるのは惜しいので、ぜひ皆様も読んでみてください。いずれもPDF化されたものが入手可能です。

2009年度は例えばこんなサイトから
http://nyushi.yomiuri.co.jp/nyushi/
過年度分についてはこちらから
http://www.dnc.ac.jp/old_data/mondai_seikai.html






最終更新日  2010.04.03 20:13:18
2009.01.17
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タイトルにふさわしい書籍の紹介はいずれ追加するとして、とりあえず自己採点支援サイトのご紹介。


センター試験 自動採点サイト 赤マル・ドットコム






最終更新日  2009.01.17 21:24:14
2008.12.12
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日本を代表する映画監督の一人である小津安二郎は、1903年12月12日誕生。今年は生誕105周年。亡くなったのは1963年12月12日。今年は没後45周年。代表的作品は『東京物語』でしょうが、個人的には遺作となった『秋刀魚の味』をお薦めしておきます。

さて、ここは映画紹介のブログではないので、小津安二郎を知らない人にお薦めの2冊を紹介。



小津安二郎新発見

小津安二郎先生の思い出

★編集中★






最終更新日  2008.12.14 16:29:00
2008.12.06
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asahi.com
戦後日本を代表する知識人で、和漢洋にまたがる幅広く深い教養をもとに、政治や社会、文化を縦横に論じた評論家、加藤周一(かとう・しゅういち)さんが、5日午後2時、多臓器不全のため都内の病院で死去した。89歳だった。

Yomiuri On Line
進歩的な知識人として知られた、作家で評論家の加藤周一(かとう・しゅういち)さんが5日午後2時、死去した。89歳だった。

毎日jp
戦後を代表する知識人の一人で、芸術から時事問題までリベラルな立場から幅広く発言してきた評論家、作家の加藤周一(かとう・しゅういち)さんが5日午後2時、東京都内の病院で死去した。89歳。



加藤周一『学ぶこと思うこと』岩波書店(岩波ブックレット)

戦後を代表する知識人の訃報に接して、ここで紹介するのに最適なものは……と考えて思い浮かんだ著書がこの本。これは、東大生を対象とした講演会の記録です。

著者は、冒頭で「學而不思則罔。思而不學則殆。」という言葉を論語から引用しています。これは、「学んで思わざれば則ち罔し。思いて学ばざれば則ち殆うし。」と読みますが、その意味は、教わるばかりで自分で考えようとしないと物事がはっきり見えない。逆に、考えるばかりで他人から教えを乞おうとしないと独断専横となり危険であるということになります。

私もこの言葉を著書やテキストのはしがきに用いていますが、加藤周一に語ってもらった方が説得力があるので、この本をお勧めしておきます。






最終更新日  2008.12.07 07:51:37

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