頭の中もこんな感じ?!
「あ~、全然片付かない!」新学期を迎え、事務所の本棚の入れ替えをこのところ頑張っている。使わなくなった教科書を全部棚からおろし、新しい教科書を並べるのだが、これが大変な作業である。中学校はまだ教科書会社1社につき、1冊なので分かりやすい。どの学校がどの教科書を使っているか分かりやすくしておけばいいだけなのだが、問題は高校生の方である。高校の教科書というのは、1社につきレベル別に数冊出版されていて、出版社名だけ聞いても、どのレベルの教科書を使用しているかまで把握しておかないと、指導内容を間違ってしまう。また、教科書が、新課程の教科書なのか旧課程の教科書なのかもきちんと分けておかないと、講師の方は旧課程で勉強しているため、生徒さんに旧課程で教えかねない。新課程と旧課程とでは教える順番も違っていたりするので危ない(もっとも教科書の表紙が違うから多くの場合は、違うことに気づくのだが)。そして、学校によっては問題集を教科書代わりに教えているところもあるので、この問題集は〇〇高校、この問題集は〇△高校、と並べておかないと大変である。目の前にうずたかく積まれた教科書や参考書類をみて、どこにどうやってしまえばいいか、悩むところである。収納は苦手なんだよね~。教科書も英語の教科書と数学の教科書はサイズが違うから、同じように並べるとうまくいかない。とりあえず、で並べてしまうと、経験上絶対後で分からなくなるし。買ったことは覚えているんだけど、どこに閉まったか忘れてしまい、探すのに非常に時間がかかる。教科書や参考書は年々増えるからね、TVでよく見かける「収納の達人」みたいな人が来て、使いやすく機能的な収納方法とか教えてくれないかな、なんて、この時期になるといつも思う。今年は、「収納ボックス」を活用することにしてみた。会社にいたときによく資料とか入れて使っていた、紙製のA4が入るサイズのボックスである。紙製じゃないと、今後「ごみ」として出すときに大変だしね。早速ボックスを組み立てて、そのボックスに教科書を入れていく。よし、今年はいい調子と思っていたら、「棚にこれ以上並びません」と言われる。えっつ、なんで?棚を見ると収納ボックスがきれいにならんでいるが、床にはまだ大量の教科書が・・・あれ~?収納ボックス使う方が並ぶ本が少なくなっちゃうんだ!ボックスを使うと、隙間なく並べるということが出来ないため、収納ボックス内にできる空間が結果的に並べられる量を少なくしてしまう結果に陥っていた。う~ん、どうするかなぁ。「とりあえず、普通にならべましょう。」という意見を尊重し(そうしないとどこも歩けない)、今まで通りの並べ方で並べていく。でも、これじゃぁ、今までと変わらないじゃん。使い勝手はよろしくないんだよね。今日一日でやる、というのはあきらめ、ナイスな並べ方をまた考えることにした。でも、並べながら思ったのだが、生徒さんの頭の中もこんな感じなのかなぁ。教えてもらったこと、というのは絶対頭の中のどこかにはあるハズなんだよね。ただ、それがきちんと体系的に整理されていないから、ある問題を解くときに、うまくひっぱり出せない。ひっぱり出せたとしても、ものすごく時間がかかる。後は、知識の抜けで、何がなんだが分からなくなっているときもあるなぁ。簡単に言えば、1巻から10巻まであるときの3巻が抜けているって感じ。3巻が抜けているから、残り4巻以降の説明がきちんと整理されて頭の中に入っていかないんだろうね。そうすると、家庭教師の役割というのは、知識の抜けを埋めるということとともに、頭の中にある知識を整理して、使いやすいようにしてあげる必要があるね。「知識の収納名人」にもならなきゃね。「知識の収納名人」か。研修で手薄な所だなぁ。この辺りももう少し丁寧にやらないと。でも、これって、教材からのアプローチでもどうにかなりそうな気もする。教材作るのは時間がかかるけど、取り組まないとね。そんなことを考えているうちに、見た目はきれいに片付いた。あっつ、明日の打ち合わせに使う教科書だけは別にしておかなくちゃ。そう思い棚を見るが、どこに置いてあるかさっぱりわからず。しばらく捜索してやっと発見される。こういうのが駄目なんだよね。機能的な収納方法を一晩考えてみよう。