ケアレスミスの要因の一つでは?!
「なんですか!この家系図のみたいなの!」国語で『文の構造』の箇所を勉強していた生徒さんが、いきなり叫ぶ。家系図?「そうです、この『□(四角)の中にあてはまる言葉』ってなんですか?」じゃぁ、一緒にやってみようか。まず、文節にわけるでしょ。そうそう、で、『勝つか』と『負けるか』は、『勝つか』が『負けるか』を修飾していなくて、『負ける』と並列でしょ(注:生徒さんが小学生の場合、『並列』と言って説明しない方がいいです)・・・とりあえず、一問目は解けたので、次の類題を解く。が! 残念ながら正答とはならず。この箇所は最初に「今まで何となく読んでいた文も、実は論理的な関係でできあがっているということがわかれば合格です」と書いてあるとおり、一文の構造をつかむことを目標としているのだが、この生徒さんはものすごく解くのに時間がかかっている。この生徒さん、実はケアレスミス大王である。「ヤバイ!」と本人の意識がかなり高まっているときは、ミスは少ないが(まぁ、こういった状態のときは誰でもそうだとは思うが)、そうじゃないときは、ボロボロ間違える。今までは、集中力がたりない!と言っていたが、実は集中力の問題以前に、『一文の構造をつかむのが苦手』というところにあるのではないかと、今日の問題を解いている様子をみて気づいた。そうか、だから一文が長めのときによく「??」となっているのね。実はケアレスミスなんかじゃなくて、一文がしっかり把握できていないことによるミスだったのかも。他の生徒さんの2倍以上の時間がかかって、なんとかこの箇所をクリアできた。「あ~、疲れた~」と、コメントを残し、生徒さんは帰って行ったが、「一文全部が大事じゃないんですね!」と新たな発見をしたのは、良かった。一文の構造の把握力と、ケアレスミスの関係は、今後も追っていきたいと思う。