地域規模の学力差はなくても都道府県による差が
「平成19年度全国学力・学習状況調査」結果が、文部科学省ではなく、国立教育政策研究所に掲載されていたので、ちょっと内容を見てみる。それによると・・・「地域の規模等(大都市、中核都市、その他の市、町村、へき地)での大きな学力差は見られない」(「教科による調査結果」のP15)そうであるが、「数学は、都道府県の差が大きい」(「教科による調査結果」のP16)そうである。また、「国立・私立学校は一般的に入学者選抜を行っていることに留意する必要があるが・・・国立・私立学校は、公立学校を上回っている」(「教科による調査結果」のP19)とのこと。じゃぁ、どこの県が一番正答率が高かったの?というような細かい内容はここにはないので、さらにHPをみていくと、非常にわかりづらいところに細かいデータが載っていた。「平成19年度全国学力・学習状況調査 調査結果資料」ここのページの一番下に各都道府県の結果が載っている。これの「中学校」というところをみると・・・一番数学の正答率が高い県は福井県で、残念な結果になっている県は沖縄県であった。(ただし、この結果は公立のみ)こうしてみると、東京って意外に高くないのねということがわかる。愛知県の方が東京より上。東京は中学受験で私立に行く子が多いからかな、とも考えられるので、では、小学校では、と、見てみると小学校の算数で一番正答率が高かった県は、秋田県であった。ちなみに、東京は愛知よりは少しだけ上だったけれど、青森県より下だった。結局、環境ではなく、本人の問題なんだなぁ。と当たり前と言えば当たり前の結果に落ち着いたのだった。