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健康・美・老化を考える辻クリニック院長のブログ

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細胞障害と老化

皮膚の美容的な問題(しみ、しわ、たるみなど)であっても、身体の美容的な問題(肥満、部分肥満など)であっても、内臓の病気(糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞)であっても、これらの発生原因の90%以上は
・ 細胞自体の劣化(細胞老化)
によって起こります。

では、細胞老化とは何でしょう。
細胞老化とは「正常再生能力の低下・自己治癒能力の低下」ということです。
身体の細胞は絶えず<破壊・再生>を繰り返し、全身の細胞は約2年ですべて入れ替わるといわれています。これが正常再生能力です。
また、感染・外傷・活性酸素・化学物質・アレルギー物質などによって障害を受けた細胞は細胞自身または免疫細胞によって<修復・治癒機能>をもっています。これが自己治癒能力です。

病気の発生は「細胞能力を超えた障害が各臓器(皮膚・脂肪・筋肉・骨・心臓・肝臓・腎臓など)を構成する細胞の30%程度に及んだ状態(部位によっては10%~60%の開きがあります)」のことです。
各種検査によって発見される病気はこの状態のことです(言い換えれば、病院の検査は、各臓器障害が進行しないとわからないということ)。

「細胞能力を超えた障害」は
・ 外部要素は小さいが、細胞能力が衰えた場合:細胞老化した人のトラブル
・ 細胞能力は保っているが、外部要素があまりに大きい場合:正常な人のトラブル
*外部要素:感染・外傷・活性酸素・化学物質・アレルギー物質など
というパターンがあります。
インフルエンザが流行っても、感染しない人もいれば、感染によって死んでしまう人(老人や小児)もいるのは「細胞能力」によります。

病気や老化を制御するためには
・ 外的要素を最小限にする
・ 細胞能力を高い状態で維持する
ということが重要となります。




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