健康・美・老化を考える辻クリニック院長のブログ

2007/03/26(月)13:49

メソセラピーによるフェイスリフティング

メソセラピー(6)

医療現場で行われる「フェイスリフト」と聞くと「手術」と思うでしょう 人の皮膚はなぜ歳とともにたるんでゆくのか? 真皮層には「コラーゲンとエラスチン」という繊維があります 簡単に述べると *コラーゲン:引っぱりに対する抵抗力。 *エラスチン:のびた皮膚を元に戻すバネ力 という役割を持っています コラーゲンが劣化すると、張りのない間延びしたものとなり、エラスチンが劣化すると、引っ張った皮膚がなかなk元に戻らない状態になります 「引っ張ればどんどん延び、すぐに元に戻らない」 これが老化した肌の特徴です フェイスリフトの手術は、肌を根本から若返らせた訳ではありません 延びきってしまった皮膚を切り取って詰めているだけです この手術の最大の難点は「エラスチンが延びきった状態で固定される」という点です ですから、写真でみると奇麗には見えるのですが、質感的には「ロウ人形の肌」のように感じるのです 若い肌は「張りがあり、柔軟性があり、弾力がある」という状態です それを回復するためには「コラーゲンとエラスチンと保水成分」がキーポイントです これらはすべて「繊維芽細胞」というものから産生されます 老化とは「繊維芽細胞の機能低下」がもたらした現象なのです 繊維芽細胞の老化は *活性酸素による劣化 *紫外線による劣化 *グリケーションによる劣化 *外界毒性物質による劣化 *栄養素バランスの悪化 *細胞内水分量の低下 *ホルモン、神経命令の低下 などによって発生します 当院で行う治療は「対症療法」ではなく「根本療法」です 「延びてしまった皮膚を切り取って縮める」ではなく、皆さんが若かったころの細胞状態に近づける治療です 肌状態(老化状態)によって *栄養素補充 *保水成分補給 *繊維芽細胞活性化 *ホルモン補充(皮膚細胞のみへの) という「カクテル」を調合して治療を行います この治療は、「治療によって皮膚を治す」ではなく「細胞に力を与える」という治療です ですから「皆さんの肌を治すのは皆さんの細胞(繊維芽細胞)」というものです まだまだメソセラピーというものが勘違いされています 本当のメソセラピーは「スローセラピー」であり「細胞医療の一つ」と考えるべきでしょう

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