2008/02/01(金)14:00
ダイエットと食事制限の見解
当院はエイジマネージメント/予防治療の見地からダイエット治療を行っていますが、その治療法については賛否両論あります
「ダイエットは治療ではない よって健康的でない方法(極端な食事法や薬剤)によって痩せるのは賛成できない」というのが反対派の意見です
その一つに「食品中の炭水化物:脂質:タンパク質比率」があります
「健康派」は「6:3:1」「6:2:2」という比率を推奨し、それ以外の方法(アトキンス法など)は「不健康」とい理由で拒絶します
しかし考えてみて下さい
ダイエットといものを「治療」と捉えるならば、「治療法が健康的であるかどうか?」を問うのはおかしいのでは?
*外科手術
*内服薬
*外用薬
どのような治療であっても「その治療(治療薬)が健康的かどうか?」は問わないでしょう
問われるのは
*効果は?
*副作用は?(あるかないかではなく、どれだけ少ないか?)
です
治療というものは「リスクがあることを承知で行う行為」です
そうしなければ治らないのです
それに比べれば、ダイエット中の食事法など大変リスクの少ない「治療」と言えます
さらにダイエットを
*体重(体脂肪)を落とす期間:当院では除脂肪期と呼ぶ
*体重(体脂肪)を維持する期間:当院では維持期と呼ぶ
に分けて考えればよいのです
健康派の言う「健康的な栄養バランス」は「除脂肪期」に語られるものではなく「維持期」に語られるものです
*除脂肪期は「どんな手段を使ってでも落とす:なぜなら治療であるから」
*維持期は「もっとも健康的な栄養バランスで維持する:なぜなら生活であるから」
という考えが最も重要であると考えています