肌荒れと吸収不良症候群
当院は「内科的にアプローチするアンチエイジングクリニック」ですこのコンセプトは「肌」においても同じです*しわ*たるみ*肌荒れなどの「肌老化」は、肌組織の「古い組織の破壊と新しい組織の再生」の両方が崩れた結果です古い組織の破壊は、血液中の「マクロファージ」という細胞(白血球)が組織内に移行し、劣化したコラーゲンやエラスチンを「コラゲナーゼ/エラスターゼ」という酵素を使って破壊しますその後、破壊された部位を「繊維芽細胞」が新しいコラーゲン/エラスチン等を作ることによって、肌は新しい組織に生まれ変わるのです繊維芽細胞が新しい組織を作るためには*組織の材料:アミノ酸、ビタミン、ミネラル等*命令 :ホルモン、成長因子等*酵素が必要ですホルモンや成長因子といった命令や酵素は加齢とともに減少してゆきますよって加齢変化に伴った「肌老化」には*ホルモン補充(皮膚の場合は皮膚の細胞だけに)*成長因子補充(EGF, FGF, KGF といったものです)という治療が必要となりますしかし、加齢を伴っていないにも関わらず(若いのに)「早期肌老化」を訴える方々がいらっしゃいますこのような方の多くは「吸収不良症候群」というトラブルによる場合が多いのです吸収不良症候群は「消化管が摂取した栄養素を吸収できない=せっかく食べたものがそのまま便として排泄されてしまう」という状態を言いますそしてこの吸収不良は「糖/脂肪」といったエネルギー物質だけでなく、組織を作るための*ビタミン*ミネラル*アミノ酸にも起こるのです肌は「タンパク質」で出来ており、それを作り出すのは「アミノ酸」ですそのアミノ酸は、肌であれば肌特有のアミノ酸バランスを持っているのですが、必要なアミノ酸の1種類でも吸収不良によって不足すると、繊維芽細胞は組織を作ることが出来ません当院で行うVTAという治療法は*点滴による栄養/成長因子/酵素/補酵素/プラセンタエキスの補充*径皮導入(メソセラピー/ケミカルポレーション)による補充を同時に行う治療ですこれによって消化管からの吸収不良による「肌細胞の飢餓状態」を改善することにより、肌細胞が必要とする栄養素を補充するのですそうすれば、繊維芽細胞はすぐさま再生を初め、新しい組織をどんどん作り始めるのです