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カテゴリ:伝統芸能
体調不良のため独演会から一門会へと変更せざるをえなかった立川談志の昨年の酒田公演。
「復活」の文字を見たとき嬉しかった。ワクワクして開演を待っていたが、開口一番の後に登場した姿は昨年と同じくジーンズ姿、歩くのも大変そうな状態で「治ったら真っ先に来るって言ったけど、ホントはあまり良くないんだ、ごめんよ」と、這うように高座に上がり正座も辛いということであぐらでジョークを披露した。 確かにおもしろく上手いのだけれど、時折咳で声が詰まるなど痛々しい。 休憩をはさみ「この後ちゃんとつとめられるのだろうか」と心配であったが、再び登場した談志は紋付袴姿!足取りもしゃんとして、客席からも「待ってました!」と歓声が沸く。 演目は「富久」40分を越える大作。 全盛期のそれとは違うが、ちょっと枯れた風情もあり素晴らしかった。 名人の「プロ」意識や生き様を感じた時間だった。 美しい引き際、とか、死ぬまで現役、舞台で死ねたら本望、とかいろいろな考え方があると思うけれど、立川談志という人そのものが「落語」なんだろうな~、そんな思いで会場を後にしたのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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病み上がりで、40分を越える大作をしっかりと!
こういう方にはその時々に備わっている味みたいなものがありますよね。 いつまでもその時々の味を楽しませてほしいです♪ kanonさんはいつも日本の文化をちゃんと楽しんでいますね。 すばらしいです! (2009年05月20日 12時56分24秒)
とにゃままさん、
日本の伝統芸能と広い意味での西洋のクラシック音楽、全然違うようで共通することもいっぱいあって、おもしろいな~と思います。 私の場合は父の影響で子供の頃から「笑点」と「小沢昭一の昭一的こころ」(←ラジオ番組だったんですが、ご存知??)で育っていますので(笑)自然に日本のものに触れるようになっただけなのでございます~(f^-^;) (2009年05月21日 10時20分54秒) |