昨日の話
昨日の話。(長いです)最後の出張だった昨日、金を払わない元請けと話し合い。流れは。県発注の学校の耐震補強工事。元請け(要はゼネコン)が落札。工事そのものは下請け工事業者がする。いろんな分野の業者へ下請けが仕事を依頼。うちのお客さんは構造物補修業者。つまり、孫請けになる。通常、現場には元請けの監督が現場に常駐する。困ったこと、問題が起れば監督が指示をする。今回も監督が常駐。追加工事として、劣化した教室の梁をドリルで落とした。すると・・・随分前に補修した箇所が出てきた。監督もそれを見ていたし、写真も撮った。以前の補修箇所は問題ないと判断した。その上に補修。完了。すると、この監督の上司というジジイが登場。前回の補修箇所をそのまま残していいのか?と、孫請けを責めた。大丈夫ですと言っても、根拠は?と問い詰められる。説明をしても無理。納得行かないジジイは言った。「責任が持てないなら、その箇所の工事代金は払えない」「誰が前回の補修箇所を残せと言ったんだ」この年末に入るはずの工事代金が入らない。そんな状況でSOSがあった。はいはい、現場行きます。何とかしますよ。自分でも変な自信ではあったけど。「お~、メーカー来たのか、責任取るのか」・・・超上から。名刺を渡しても、ジジイはくれない。だから、ジジイと書いている。名前知らないし。「施工業者がな、勝手に判断してそのままにしたんよ」「で、メーカーさん、これで良かったわけかな」ご機嫌なジジイである。想像ではあるが・・・このジジイ、どこかの大手ゼネコンか役所か設計事務所からの天下りの匂いがした。若い監督を含め、誰一人何も言える空気ではない。俺は穏やかに・・・聞いていた情報から、「そもそも、残すか取るかの判断は元請けさんはしなかったのですか? 写真も撮られてますが」と、聞いてみた。「判断も何も、出来上がってから報告よ」(ヨシ、クタバレ、ジジイ!!)「じゃあ、あと一つだけ。どうするか協議はしましたか?」ジジイは負けずに言った。「協議も何も、メーカーとして大丈夫か聞いてるんじゃ!!」(ヨシ、ゼッタイクタバレ、クソジジイ!!)あの~、どんな工事でも、問題が出たら協議をするんですよ。元請けの監督と下請けさん、孫請けさんが。そこで出た事を承認するのは、監督です。つまり元請けです。協議に協議を重ねて、現場が終わるんです。出来上がってから監督が初めてわかるなんて無いんですよ。工事を続けるという事は、監督が承認していると言うことです。若い監督が上司に報告しなかった事がモンダイです。つまり、元請けさんの社内のモンダイですよ。協議してわからなかったら、いつでも呼んでください。そのためのメーカーですから。現場で起きた責任は全て元請けさんにあります。監督責任とはこの事ですよ。常駐してるだけなら誰でもできます。管理するのが元請けさんの仕事ですよ。協議も承認もしないで、終わってからメーカーが責任持つのかなんて、ちょっと変ですよね。少し強めに、ホントは豊田前議員みたいに言いたかったけど、俺も大人なので、若干強め、取り乱し無きように。ジジイは。言いたいことはそれだけか?もう、今後アンタところの材料は使えんなぁ~俺はいつも以上に深くお辞儀をして、心の中は超ガッツポーズ。・・・結局、追加工事代金は払ってくれるらしい。しかも。3割引き!!ジジイ~!!3割引きの意味不明。要は『イチャモン』というやつだろう。俺、若かったら県の担当に告げ口してるかも。ジジイの会社の社長にも言ってるかも。聞いた話。ジジイ、現場事務所から出て来ないらしい。若い監督に現場を走り回らせて、ジジイは事務所のPCで、トランプゲームをしているんだと。こんなジジイと仕事をしている人がかわいそう。金を払わないとか言い出すなんて、クソジジイです。ジジイ、仕事しろ。帰り際、SOSしてきた孫請けの社長が言う。ありがとう。本当に助かった。それと、下請けの社長に言う。あの人が何言おうが、うちは太郎さんとこの材料以外なら仕事はしない、断る。俺は。シビレタ。