起きてみると
はたして目的地にたどり着けるのか。日頃の行いが試される。さて…結果から言うと、ちゃんとその夜のうちにNYに辿り着けました。ただし80ドル強の超過出費。痛み分け、というところか。雪は凄いがどうにか歩けるのでプルデンシャルへ。まず、マンハッタンの地図(使いやすいのを持ってなかった)を買い、朝昼兼用で飯。学校で程よく音出し。ここまでは順調、というか優雅ですらあった。こういう天候ならオレンジラインの方が頼り甲斐がありそう、というのが誤算。見事に止まっている。だったら改札開けとくなよ、トークン返せよ、と思うが虚ろな目をした駅員を見るとその気も失せる。やっと「グリーンラインへ」というたらい回し放送がかかる。意外だ。あんなオンボロチンチン電車の方が雪に強いとは。レッドラインもどうにか動いているので無事サウス・ステーションへ到着。が、グレーハウンドのカウンターには誰もいないし自動チェックイン機は死亡中。やる気なさ過ぎ。バスは諦めてAMTRAKを使うことにする。が、案内板にはDelayed,Delayed...と、突然、ラウンドトップで一緒だったチェロのローラに声をかけられる。友達に会いにボストンに来ていたそうな。NYに帰るところだという(学校はマネス)。悪夢であったヒンデミット・オクテットネタで少し盛り上がる。1時間20分遅れで列車が出る。座席が大きめなのが救い。車両の間の連結部には凄まじい冷気と、雪そのものが入り込む。もう大して降ってはいないが、風が強い。風景も単調だし、余りの疲れに殆ど寝て過ごす。NYまではおよそ4時間半の行程、到着は9時過ぎ。ホテルについて、風呂に入り、外まで出る気力もないので中で何か食べようと思うが、メインダイニングがうらぶれたスポーツ・バー。まあ何でもいいさ。当然美味くないし馬鹿高い。余りの疲れに(言い訳)大盛りチョコアイスも平らげてしまう。そして底無し沼のような眠りへ…