樫尾俊雄発明記念館
前から行ってみたかった「樫尾俊雄発明記念館」に行ってきました。平日のみ開館していて、完全予約制なのです。1970年代から発売しているカシオの多機能時計を一挙に見られる特別展示が楽しみにしていました。まずは、1957年製の世界初小型純電気式計算機「14-A」です。実際に動かせてくれて感動しましたリレーのカチカチ音が格好いいです。1962年製の歯車式プログラムが使える科学技術用計算機「AL-1」は残念ながら修理中とのことで、電源だけ入れてくれました。1970年代から発売しているカシオの多機能時計を一挙に展示した特別展が素晴らしかったです。1987年から脈拍センサー付き腕時計を発売していました。Apple Watchよりも進んでいるぞ。他にも血圧計付き、紫外線計付き、タッチパネル付き、メッカの方位表示付きなど、かなり前から多機能時計を出していました。データバンクの昔のCMなども見れて懐かしかったです。カシオが時計事業に参入するときに、金属ケース加工メーカーが、セイコーやシチズンにおさえられてしまっていたのでプラスチックケースを採用することにしたのだそうです。それが、Gショック人気につながっているのかもしれませんね。カシオトーン701(1981年)です。当時は、MIDIもメモリカードも無かったので、バーコードに変換した楽譜を読み込ませて自動演奏させていました。pitch,length,chordと3つのデータに分解されているので読み込みが大変です。バーコード楽譜集を見せてもらいましたが、これを作る手間もかかっていたと思われます。1980年に始めて出した電子キーボード「カシオトーン201」は、コントローラを右側に付けてしまったために、演奏すると腕がクロスしてしまうという大失敗作でした。それで、翌年から音大生を採用することにしたそうです。発売するまで気がつかなかったというのがすごい。