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2007.07.26
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テーマ:大学入試(74)
カテゴリ:入試問題検討
定常的に更新して行きたいとは思っているのですが、またまた、休眠状態が続いてしまいました。

2007年度東大前期の物理の問題を考察してみます。

このところ、東大物理は比較的穏やかな問題だったのですが、今年は考え込んでしまう部分があります。
何も考えないで多分こうだろうと安易に考えてしまう方が正解できてしまうかも知れませんが。
東大内部で、物理は少し易し過ぎるのではないか、という意見が出ていたのかも知れません。

第1問の力学の問題は、バイオリンの弦を題材にしたような問題文になっていますが、ベルトコンベアの問題で、以前にも難問が出題されたことがあるテーマの問題です。
前半部分は、基礎的な問題ですが、基礎事項に忠実に考えてもらわないと正解できません。物理では勘に頼ると必ず出題者に裏をかかれるので、教科書に書かれている内容に即してていねいに考察することが大切です。
後半部分は、力学的エネルギー保存則を考えます。単振動の途中で速度と変位がわかっていて振幅を求める問題では、エネルギー保存の式を立てるだけで容易に解答が得られます。この考え方は、必ずマスターしておくべきです。
最後のII(4)が難しいのですが、要するに、ベルトコンベアに強い力で押さえつけてしまうと、それだけ余計の距離、ベルトコンベアにくっついて動き、周期も長くなる、ということです。振幅が大きくなっても、単振動の周期には変化がないことに注意してください。

第2問の電磁気の問題は、円筒形の導体の中で円形の磁石を落下させると、レンツの法則による反発力を受けて、一定速度で落下するようになる、という問題です。
この手の問題では、普通は、運動方程式を立てさせて、速度が一定になる状況を考察させることが多いのですが、この問題では、問題文中にその状況が書かれていて、解答に対する要求からは省かれています。
数学の得意な方は、微分方程式を立てて解けば、速度一定になる状況がわかると思います。
ただし、試験場で「どうして速度一定になるのだろうか」という方向に脱線すると第1問、第3問を考える時間がなくなるので注意してください。
この問題は、しっかりと基礎学力をつけた受験生であれば、問題文の指示通りに解答すれば正解できるので、落とせない問題です。

第3問の波の干渉の問題が手こずるかも知れません。
余計な心配をしないで安易に考えてしまう方が正解できるかも知れません。
IIは、一見、単スリットの問題のように見えるのですが、単スリットで考えると正解できません。
II(3)は、すき間の幅が広がると通過する波が多くなる、というところにポイントがあります。
出題者は、考え方の道筋を指示するために、「x=0から出た円形波の変位が点Pでゼロである瞬間に、すき間内の各点からくる円形波のすべての変位が点Pで同符号である(強め合う)」という書き方をしてくれているのですが、この記述をヒントと見ないで、正攻法で考えようとすると、試験場の限られた時間の中では混乱してしまうかも知れません。
複雑になりそうなときには、問題文の指示するところの意味をよく把握するように努力して頂きたいと思います。

物理の場合、問題をざっと眺めただけでは、難易度の判断ができないのですが、今年の東大物理では、1題ずつ、時間を20分で制限しながら見ていくという進め方しかないだろうと思います。

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最終更新日  2007.07.26 19:50:22
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