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先ほど、プロバイダーにトラブルがあったそうで、しばらく、FC2ブログの数式表示ができませんでした。
楽天ブログでお詫びしても仕方ありませんが、ご面倒をおかけしたと思います。こちらでお詫び申し上げます。 以前にも数ヶ月サーバーがダウンしているのに気付かず、数式表示ができなくなっていたことがありましたが、今回は、プロバイダーの方の問題で、既に復旧しています。 17日の午前2時~午前6時にも、プロバイダー側のメール・サーバーの交換作業があるのだそうで、数式表示ができなくなります。あらかじめ、ご了解ください。 この辺の問題は、数式表示で苦し紛れのことをやっているためであり、FC2ブログ様の問題ではないので、この点についてもご了解をお願いいたします。 ライブドア・ブログは優れた工夫を行っていて高い技術力を感じさせますが、ライブドア・ブログはサイト内で完結しているので問題はありません。 さて、「電磁波」に関する項目を大学入試問題研究サイトにアップ致しましたが、高校物理の現行教科書の問題が、「電磁波」の項目に集約されているように思いました。 現行教科書は、「ゆとり教育」として制作されているはずなのに、どこにも「ゆとり」のない、知識詰め込み型教科書になっている、という問題点の他に、原理にさかのぼらず、現象だけ列記していくという側面を持つことも問題だと私は思うのです。 ウェブサイトでどういう風に記述するか、どうしても悩んでしまいます。 もし、こちらをご覧の教育関係者で発言力のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ、高校物理の教科書の「電磁波」の記述はこれで良いのか、確かに、図や挿絵はきれいですが、内容的にこれで良いのか、よく、ご検討頂きたいと思います。 「電磁波」の発生のメカニズムを一般的レベルの高校生に定性的に説明するのは、私は無理だと思います。高校の範囲としては、もっと基本的な概括的な説明に止めるのでよいのではないでしょうか? 世の中に、定性的に説明することが分かり易く説明することだと勘違いしている人が多いのですが、物理法則は、計算して示すのがもっとも分かり易いのです。 手許に、東京書籍の「物理II」という教科書があるのですが、この教科書の電磁波発生の説明は、私にもちんぷんかんぷんです。図も掲載されていますが、何のことかサッパリわかりません。電磁波の伝播速度(光速)の導出も行っていますが、私には、どうしてこれで、電磁波の伝播速度になるのか理解できません。この記述で、本当に高校生が、電磁波発生のメカニズムを理解できるのでしょうか? 大学入試問題研究サイトにおいては、理屈をうまく説明しないままでおくのでは、高校生に物理をオカルトだと思わせることになってしまうので、マクスウェルの方程式までさかのぼることにしました。電磁波の伝播速度は、マクスウェルの方程式から導出すれば、単なる計算の問題でしかありません。この方がよほど単純明快です(ベクトル解析を勉強すればの話ですが)。 このために、偏微分や重積分、ベクトル解析まで記述せねばならず、大変なことになってしまいました。 私としては、「電磁波」の発生のメカニズムや偏波や熱放射など教科書で取り扱うべきではないと思います。 どうしても、高校の授業で触れてもらいたいのなら、先生向けの解説書にだけ入れるべきです。 先生に、「教科書に出ていないけれど、電磁波って実は、こうなっていて、大学の時、オレはこういう風に勉強した」というような話をしてもらえれば良いと思います。 物理の教科書で非常に気になるのが、物理学者の生年や没年を入れていることです。物の性質を理解する「物理」という学問ではなく、「物理学史」にしてしまいたいのでしょうか?どうしても入れるのなら、巻末に「科学の歩み」などとして年表をつけておけばよいと私は思います。 科学技術者ではなく、評論家を養成しても、日本はやっていけません。 高校生が、定期試験の頃になると、意味不明な電磁波発生のメカニズムはさておいて、マクスウェルやファラデーやヘルツの生年や没年の暗記に走るのかと思うと、暗澹とした気分になります。 日本史教科書の沖縄戦の記述で日本中が大騒ぎになりましたが、ほんの数行の記述に過ぎません。 物理の教科書の問題は、高校物理をどう教えるかというところにまで行きつく、日本史教科書以上の大問題だと私は思います。 高校生が、習っている物理の先生の悪口を言うのをよく耳にするのですが、こんな教科書では、高校物理の先生が気の毒としか言いようがありません。 大学入試問題研究サイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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