BANGKOK艶歌

　バンコクの天候　晴れ　気温３０度


　　異国での一人暮らし


　気が付けば、バンコクも７年近く居ることになる。
　当初、駐在員らしくスクンビッツのど真ん中に住
　んでいたが、次第に、あの交通渋滞が嫌になり少
　しバンコク郊外に引っ越したのだが、近くに（歩いて）
　日本食屋が無いので、ほぼ毎日夜は自炊だ。

　週末に「フジスーパー」という日本食スーパーに
　買出しに行って食材を買いだめするというパターン。
　これはこれで、楽しいものです。

　お陰で、あれやこれや、好きなものを作っては食
　っております。
　で、最近は煮物に凝っておりまして、ネットでレシピ
　をダウンロードしてはそれを片手に・・・。

　もともと、台所に立つのは嫌いではなかったので
　全く苦にはならないのですが、それでも疲れた日は
　レトルト食品や冷凍食品でごまかすことはしばしば
　でありまして、家に帰れば、夕食がそこにあるって　
　のはやはり、有難いことなのですね。

　ただ、思うのですが、この料理をする・・・いや、
　今晩何を食うべ？
　と、考えを巡らせることは決して生きることに関し
　てマイナスだとは言えません。

　むしろ、男も一度はこれを経験するのはいいことだと
　思ったりしています。
　生きていく上で必要なこと、そして大袈裟かもしれ
　ませんが、見知らぬ土地で、わが身を守る術を考え
　少しでも快適に暮らすことを考えるのは、人間本来
　が持っているものに働きかけてくれる気がします。

　そして、鍋の中の料理の味見をしている時、その瞬間
　は、「それ」に没頭しているわけで、企業人もこう
　いう「余裕」というか、遊びがないと行き詰ってし
　まうのではないかと。
　何を馬鹿げたことを・・・そう思われるかもしれませ
　んが、一度、芋の煮っ転がしなどを自分で作ってみて
　くださいませ。
　箸の先で芋を突き、煮具合を見、そしてだし汁の味を
　確かめてみてください。

　きっと、余裕が生まれてきますよ？


　そんな侘しい経験などしなくても済むという御仁には
　特にオススメです。

　だって・・・奥様もいつまでもアナタにツクシテ呉れる
　とは限りませんよ？　
　甲斐性が無くなれば捨てられるのは男の運命（サダメ）
　ですから（笑）



　ではでは、「一人暮らし」のススメ、一度試して下さい
　ませ。



　注）お断りしておきますが、管理人はまだ細君に捨てられて
　　　おりませんので、そこんとこよろしく