迷子の老犬
ご近所に迷子の老犬が保護されています。迷子というよりは、おそらく捨てられたのでしょう。まめ柴程度の大きさで、色や毛並みは、甲斐犬に似ています。顔は、既に白く、目もおそらく軽い白内障でしょう。下腹部には大きな腫瘍があって、これは、乳癌かと思われます。お腹は、腹水がたまっているのか、大きく膨らんでいます。つめは伸びて曲がって食い込んでいる様子。六月中旬に近くの家の車庫に紛れ込んでいるのを、保護されました。その時は空腹のせいもあり、ほとんど歩けない状態でしたが、とても親切にされ、今ではすっかり元気です。でも、このワンちゃん虐待されていたのか、それともここにたどり着くまでにいじめられてきたのか人を恋しがる割に、手が恐いらしく、さわろうとすると悲鳴をあげます。足も多分以前に骨折でもしたのか、少し不自由そうです。最初は、とてもおとなしくほとんど声をださなかったのが、最近は何か不安なのか、よく人を呼んで、鳴いています。そのオタクには、既に2頭の犬がいるので、これ以上飼う訳にはいかず、かといって、他にも我が家も含めて、飼える家はなく、フリーペーパーに広告も出されたのですが、反応はなく、おそらくもうすぐ警察に引取られることになりそうです。なんだか何もしてあげれない事が切なくなります。