アレックス・シアラー「スノードーム」読了
今日こそ皮膚科に行こうと思っていたのに昨日からディディエ(ラブラドール 14歳)のお腹の調子が絶不調。心配で、家を空けられませんでした。おかげで読書&仕事の準備がはかどったしメイクをせずに一日過ごしたら荒れていた目の周りがましになってきた…もしかしたらもう皮膚科に行く必要ないかも。ありがと、ディーくん。読み終えたのはアレックス・シアラー「スノードーム」。【送料無料】 スノードーム / アレックス・シアラー 【単行本】初めて読む作家です。ある図書館の司書さんが選んだお勧め本というので読んでみました。読後感を一言でいうと「切ない」。「オペラ座の怪人」のファントムや「ノートルダムの鐘」のカジモドに通じるものがありました。あらすじは…***ある研究機関に勤める若き研究者クリストファー・マラン。彼は、光の減速機について研究しています。クリストファーのデスクにはスノードームが置かれていました。観光地でお土産として売られていることが多いスノードーム。液体で満たされたガラスのドーム内にミニチュアの街並みや風景とともに、白い小さな雪のようなものが入れられていてシェイクして置くと、まるで雪が降っているように見える置物です。一度はご覧になったことがあると思います。クリストファーは机上のスノードームを神経質なくらい大事にしていたのですがある日、挨拶もなく失踪してしまいます。同僚のチャーリーは、クリストファーの仕事の後処理をしていて自分あての手紙と、ある物語が残されているのに気がつきます。読み終わったチャーリーはタイトルがつけられていなかったその物語に「Speed Of The Dark(闇の速度)」と名付けるのでした。その物語は、クリストファーがなぜ失踪し、どこにいるのかの答えも含んでいました…***お分かりのように、この小説は物語の中にもうひとつ物語がはめ込まれる形になっています。「闇の速度」には書き手であるクリストファー自身が登場します。物心つく前に母親がどこかへ行ってしまい、父一人子一人で生きてきたクリストファー。クリストファーの父は、子どもを育てるために街角で観光客相手に似顔絵も書いていました。その同じ街角には、ポッピーという踊り子がいてクリストファーの父親と愛し合っていました。幼かったクリストファーは、いつかポッピーが新しいお母さんになるのかもしれないと思っていました。もう一人、クリストファーと親しくしていたのは信じられないくらい精巧なミニチュアを作る芸術家のエックマン氏。彼はクリストファーの父親に代表される芸術家とは違っていてどうすれば自分の芸術でお金を稼げるかを知っており裕福な暮らしをしていました。ある日、急にポッピーが失踪し、彼女を探していた父親もまた、息子に何も告げず失踪してしまいました。完全に身寄りがなくなったクリストファーはお金持ちの芸術家エックマン氏に育てられることになったのですが…だいぶん、踏み込んで「闇の速度」のあらすじまで書いてしまいました。このあたりでやめておかないとネタばらしになってしまいます。この小説は、ジャンル分けするとSFファンタジーかしらん。おおよそ ありえない設定の中で美しいものを愛し、美しいものを創作する人自身が美しければおこらなかったであろう悲劇が描かれています。ただ普通に人から愛されたかったのにそれが叶えられない人物の屈折した心のありようが切なくてたまらないのです。著者アレックス・シアラーは児童書の分野で大人気の作家さんなのですって。この小説も子どもが読みやすいようにページごとに難しい言葉の注釈がつけられています。でもね、この小説の切なさが理解できるのはある程度人生経験を積んだ人だと思います。それから、この小説はどこでどのように生きることが幸せなのかも問いかけてきます。そして最後の1ページに人生で何が本当に大切なのかが書かれています。つくづく「そうだよね」と同意しました。お勧め度は★★★★☆星は4つではなくて、4.5です。かなりお勧め。アレックス・シアラーのほかの作品も読んでみようかな。今年は少なくとも1ヶ月に2冊読むと決めていました。今月は目標達成!2月は日数が少ない上に、仕事が多いからちょっと大変だけど頑張ります。もし今日の日記を気に入ってくださったなら ↓ ポチッとクリックお願いします。人気ブログランキングへ