素敵な絵本でした。
おばあちゃんとかあさんと暮らしている女の子ローザの物語。
3人は少しずつ大事に、大きな瓶に小銭を貯めています。
1回目貯めたときには、今でも大事に大事に使っている椅子を書いました。
もうすぐローザのお誕生日。瓶に貯まったお金で、誕生日プレゼントを買うことに。
おばあちゃんは言います。
「ほんとにほんとに好きなものを買うんだよ!」と。
ローザは、お友達がもっていてずっと欲しいと思っていた物や、素敵なお洋服など見にいきますが、いざお金を払うときになると、みんなで貯めた大事なお金でこれを買ってもいいのか、ほんとにほんとに欲しいものかわからなくなってしまいます。
ローザは買うことができたのでしょうか‥。
そして、ローザがほんとにほんとに欲しいものはなんだったのでしょうか‥。
先日読んだばかりの「6歳からのお金入門」にも書いてあった、お金を使うときには、
「必要なものか」
「必要ではないけれど欲しいものか」
と考えて、必要ではないけど欲しいものなら、
他で代用できないか、すぐに使わなくならないかなど考えて、それでも欲しいと思うなら買いましょうみたいなことが書いてあり、ただ何も考えず買うのではなく、この過程を子どもと一緒に考えたりしていきたいなと思ったばかりだったので、このお話はすごく考えさせられました。
何も買わない、何にもお金を使わないが美徳なのではなく、いかに幸せな気持ちで買い、大事に使っていけるか。
絵本にでてくるみんなで貯めたお金で前回買った椅子は、幸せの象徴のようにお家にはあって、今でも大事に使っている。
こういう使い方をしたいなと強く思いました。
そして何より、かあさんが素敵なんです。
ローザのことをほんとに愛しているのが伝わってきますし、悩みに悩んでいる買い物のときも、じっと答えを自分で出すのを待っている姿に、こうありたいなとすごく思いました。
「6歳からのお金の入門」でもありましたが、
なんでこんなものにお金を使うんだと思うことはあると思うけれど、そこはぐっと我慢をするところ。
自分で考え、気づくことが成長に繋がるとあり、
私なら余計なことを言ってしまいそうで、そこは気をつけないといけないと思ったところに、この素敵なかあさんに出会い、こうしていきたいなと改めて気づくことができました。
子ども自身がほんとに欲しいものとは何かなと考えるきっかけになったり、
それを見守る親も学びがある、素敵な絵本でした。
おすすめです♪
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