雨の日の心理学って何? 「雨の日の心理学①」
皆さんの心は今、晴れていますか?晴れていたらいいなぁ。私は、自分の心の調子がよくわかるのは本屋さんで。自分の心を満たしたいと本屋さんに行くのに、好きな本が見つからないとき、自分の好きがわからないとき、せっかく選びに選んだ本を読もうと思っても、本に集中できないとき、あぁ今ダメなときだって思います。何かで満たそうと思っても、補きれない‥ちゃんと向き合いたいなと思っていたとき、出会えた本がこちらでした。雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら [ 東畑 開人 ]心理学ときくと難しそうと思われるかもしれませんが、自分自身のなんか落ち込む、満たされないって気持ちや、身近な人のなんかいつもと違う?ってときの心の動きを知り、どうしたらいいのかをわかるきっかけをくれるものが心理学かなと思っていて、この本からも、たくさんのことを学ばせてもらいました。皆さんにもきっとあるかなと思います。急に雨が降ってくること‥。これは私の場合ですが、子どもが朝、保育園に行きたくないという。親が急に脳出血になり、麻痺が残ってしまう。主人や子どもが帰ってきたら、なんかあった顔をしている。生きてるとそりゃ色々あるよ、強く生きていこうぜと、いつも通り、なんなら少し明るく接してはみたり、話を聞こうとするが、はっきり言わない。なんやかんや、その人のことを思い寄り添おうとするがうまくいかない。なんかよくない空気が流れ続ける。よくなる気配もない‥。そんな中、出会ったこの本の言葉や考え方に、すごく救われました。何がよくなかったのか。私は晴れの日のケアをしようとしていたのだと知りました。晴れの日、雨の日と、この本ではこころの状態に合わせてわかりやすく例えておられ、自己啓発本に書かれていることや励ましなどが、響く時と響かない時があるように、こころの状態によったり、タイミングであったりで、関わり方は変えていかないといけないとありました。仮病を使っている子どもとの向き合い方については、すごく勉強になりました。学校を休みたいと思っている時点で、こころは風邪をひいている状態であること。ケアとセラピーの使い分け、順番があること。それを繰り返していくことで、気持ちは安定したり、回復していくこと。ずっと、子どもの休みたいにどう向き合うべきなのか、何が正解なのか、探してきました。不登校になっても困るし、どのタイミングでどう背中をおすべきなのかなど‥。初めて、明確な道筋を教えてもらえた気持ちになりました。ケースバイケースなのはわかっているのですが、少しそういうときのこころの状態、動きがわかることで、今はどうしたらいいのか、どうしてほしいのかを、今までとは違う考え方をもつことができるようになりました。そして、雨の日について。雨の日は、わからなくなる日のことだとありました。意識と無意識。つながりたい気持ちと壊したい気持ち。白黒の気持ちと灰色の気持ち。色々な気持ちがあり、行ったり来たりする。大切なのは、わかろうとすること。そのためには、いつもと違う動きをすることについて知ることだとありました。すごく専門的なことだと思うことも、わかりやすい言葉で説明されているので、今までは、もぉどうしたいのかわからない!ってなっていたものが、少しずつ「わかる」に変わっていきました。心理学って、おもしろいですね。ただ心の中でくすぶっていたモヤモヤには、そうなっていた理由も名前も解決策もあると知れる。別に知らなくても全然生きていけるけど、少し知ってるだけで、あぁアレねって、知る前までより少し身構えず生きていけるかもしれないという気持ちになります。今この段階では、まだ半分位までしか読めていないのですが、ここからは後半戦。心の状態が「わかる」のあとは、じゃあどう関わっていけばいいのか、について書かれているようですので、それはまた次で書いていこうかと思います。この前半を読んだだけでも、心が少し軽くなり、よくわからなくなっていた身近な人の心がわかりはじめ、なんだか攻撃的に見えていた部分が、そうか‥辛かったんだねと寄り添える気持ちに変わっていきました。知ることって大切ですね。もし今、心に雨が降ってるよって方がおられましたら、ぜひ読んでみてください。ただ優しいだけの言葉だけではなく、雨の日でも濡れないよう傘のさしかたを教えてくれるような本だなと思いました。オススメです♪