小学生の悩みを知りたい 「小学生の何でもお悩み相談室」
学校では教えてくれない大切なこと 38 小学生の何でもお悩み相談室 [ 旺文社 ]小学生の息子が大好きな「学校では教えてくれない大切なことシリーズ」。学童にはほぼ全巻そろっているらしく、何冊も読ませてもらっているようなのですが、これが1番好きだから買ってほしいと言われ購入したのがこの本✨「お悩み相談室」とのタイトルに、親としては、えっ?なんかあったのかな?と心配になったのですが、本の内容は他のシリーズと変わらず、楽しくわかりやすい言葉で、お悩みや疑問に応えるかんじで、読んでいてくすっと笑えるのに、すごく身近な悩みに寄り添ってくれる、すごく素敵な本でした。小学生のお悩みってどんなのだろう?と興味があったのですが、 ⚫︎授業で当てられると頭が真っ白になってしまいます。答えがわかっていても、いつも緊張して言えません‥⚫︎机の中がぐちゃぐちゃです⚫︎動画を見すぎておこられます。⚫︎メガネをかけたくありません。視力が落ちてきたけど、メガネはじゃまだし、友達にからかわれそうでいやです。⚫︎ずっと小学生のままでいたいです。⚫︎相談できる人がいません。⚫︎死ぬってどんなかんじですか?⚫︎大人になったら必ず結婚するの?⚫︎将来の夢がないのは変ですか?などなど、他にもたくさんのお悩みがでてきて、可愛いお悩み解決ロボットたちが解決していきます。解決なのか?みたいなのもちらほらありますが、それはそれでおもしろいし、確かに解決しないまま大きくなっていくことって実はたくさんあったようにも思い、解決することももちろん大切だけど、それと同じくらい口に出して相談できたり、もし口には出せなくても、こういう本で、あっ自分と同じ悩みをもっている人がいる、私だけじゃなかったんだと思えるだけでも、毎日毎日やってくる学校での学生生活を生きていく力になるかもしれないなと思いました。思えば、子どもは子どもで大変なことばかりですよね。どんどん勉強は難しくなるっていうけどついていけるんだろか、春からのクラスはどんなんだろかなど、先が見えない不安も大きいし、常にまわりと評価され続ける環境。。大人になれば責任は伴うことばかりですが、自分で選択できることが増えますが、子どもはそうはいかないことが多すぎる。縛りが多い中で、いかに楽しみをもって、自分らしく生きていくのか‥それは考え方一つで変わっていくよと、この本から教えてもらえた気持ちになりました。本当に細かく、大きいことから小さいことまで、お悩み事がのっていて、丁寧に応えるものから、バサっとこうしたらいいんだよと応えるものまで色々ですが、一つ一つここまで大人に説明を求めたり小学生になったらしないだろし、大人も丁寧には応えれないだろうから、こういう本が身近にあるって、すごく幸せで素敵なことだなと思いました。最後のエピローグにも書いてありましたが、「悩みはなくならない。次から次へと新たな悩みが生まれる。だけど、それでいい。悩むことで人間は成長をする。思い悩んだとき、誰かが話を聞いてくれるだけでも楽になったりするもの」とあり、すごくぐっときました。悩みなんかなくなればいい。心の中のもやもやをなくしたいと思っていましたが、悩むことを悪とせず、向き合うこで成長できると考え、一歩踏み出し続けることは、すごく大事なことだと思いました。そして相談したい、話をしたいと思ってもらえる人間でありたいと思いました。この本を読み改めて、子どもたちの生きる世界も大変だなと思いました。しんどいよ、つらいよ、悩んでるよと、口にできることばかりではないように思うので、こういう本がそばにあることで、救われる子はたくさんいるんじゃないのかなと思いました。もうすぐ新年度が始まりますね。大人も子どもも気持ちが不安定になりやすい時期かなと思いますが、少しでも穏やかな時間をお過ごしくださいね。優しさが詰まった寄り添ってくれる本でした。おすすめです!