学校では教えてくれない大切なこと21 「感性の育て方 センスをみがく」
息子も私も大好きな「学校では教えてくれない大切なことシリーズ」。息子は学童で読ませてもらい、好きだった本は家でも読みたいと言い、購入することが多いのですが、今回、買って欲しいと言って購入したのは、「感性の育て方 センスをみがく」でした!感性の育て方 センスをみがく/入江久絵【1000円以上送料無料】今回のテーマは、センス!「キミは自分のもつセンスに気づいていますか?センスは特別な人だけがもつものではなく、だれだってもっているものなのです。キミならではのステキなセンスに気づき、育てていくことが、自分らしく生きていく力になるでしょう。」と、書いてあるところからはじまるこの本。主人公は、自分のセンスなんてわからないよって思っているチョイスくん。今回もキャラが濃ゆい登場人物たちがもりだくさん!みんなそれぞれ素敵な個性をもっていて、そのセンスの良さを磨くための学校が舞台。自分はこれが好き、これが得意とわかっている子もいれば、なんのためにセンスっているの?、どうやったらセンスは磨けるの?と思っている子も。みんなで、このセンスいいねって認め合ったり、人の素敵なところを見つけては、こういうこと自分もしていきたいなと気づいて取り入れてみたり‥。そしてこの先の未来、自分のセンスをいかしてこんな大人になりたいと想像したり。そして最後には、えって驚くような展開も待っていて、最後まで、面白さと、新たな気づきをもらえる一冊でした。この本を読んで一番に思ったことは、もっと子どもたちのいいところ、これはこの子のセンスだよねと思うところは、口にしてもっと褒めていきたい、でした。この本のなかでは、生徒たち同士や先生が、あなたのここ素敵だよねと伝え合うシーンがたくさんありますが、現実世界ではなかなかないかもと思いました。私自身も自分に自信をもつことができずに大人になったし、あなたのここいいねなんて褒めてもらった記憶もありません。だけどもし言ってくれる人が1人でもいたら、何かが変わっていたかもって思ったりします。それは子どもに限らず、大人も一緒かもですね。みんな認めてほしいし、褒めてほしい。素敵なところはみんな必ずたくさんあって、それに気づいてない場合もあるだろし、誰かに認めてほしいと頑張っている場合もあるかも。私はそれを、素敵ですねと口にできる人でありたいなと思いました。この本には、気配り上手でその場の空気を和ませる天才。運動神経が抜群で、不思議なポーズをとるおもしろしい子。おしゃれのことならおまかせ。自己流にアレンジも得意な子。言葉の表現が豊かで、ほめ上手な子などなど、これもセンスなんだ!と、改めて気づくことがたくさんありました。センスと聞くと、ニュースで話題になるような選手や、絵がうまい、インスタなどで映える発信ができるなど、注目を集めるようなことを想像してしまいがちでしたが、それだけではないよとこの本から教えてもらいました。一人一人が持つ、素敵なところは必ずあって、それに気づくことで、自信をもつことができたり、人の役に立てて嬉しくなったり、日々がもっと充実したり向上したりする。センスにきまりなんてないし、たくさん人の素敵なところを観察して、自分にも取り入れてみて!というメッセージが、詰め詰めに詰まった本でした。自分や人の素敵なところに気づいて生きていく毎日を積み重ねていくことは、とても豊かなことかもしれないなと思いました。そんなささやかだけど、幸せな日々を子どもたちが過ごしていってくれたらうれしいなと思える本でした。おすすめです!