チャイをのみながら

2024/08/15(木)07:51

読書感想文にいいかも⑦ 「森のかをり屋」

絵本(31)

読み終わったとき1番に思ったこと 「すごく瑞々しい!」でした✨ 香りや音が、ほんとに感じられそうな表現にびっくりしてしまいます。 そして、2度目のびっくりは、 この本は高校2年生の方が書かれた本と知ったときです。 第11回KOBELKO森の童話大賞 中高生の部 金賞作品 をとられたこの作品に、 絵本作家さんが挿絵を手がけられて出来上がったという この絵本! ファンタジーのようで入りこみやすい内容ですが、 ちゃんと最後には、 主人公の女の子は、夏休みの自由研究の宿題をするんです。 そこでいっきに現実感というか、自分ゴトに近くなる感じもまた、すごいなぁと感じます。 絵本の内容は、 夏休みの自由研究のテーマを探しに森にきた主人公の女の子が、 迷子になり、森を彷徨っていると、 何やらいい香りがする。 その香りがするほうに向かうと、 素敵な「森のかをり屋」に出会います。 そこで、森のこと、香りのこと、色々教えてもらい‥ 最後には、宿題の自由研究もちゃんとまとめてあって、 現実に戻ってきたかんじで終わります。 絵本にでてくる クロモジという香りが気になり、調べてみました。 本当にある植物で、最後に書かれている自由研究の内容そのままでした。 そんなふうに、ファンタジーなのに、どこか現実なのが、この本のおもしろいところで、 森のこと、植物のことを、さぁ勉強しなさい、知りなさいではなく、 気になるから知りたいで調べたことは、忘れないんですよね。 この本にでてくる植物や香りは、人間のためだけではなく、そこに住む動物たちにとっても、生きるために大切であったり、香りを楽しんでいるんだよと書かれています。 木も必要なときは切るよ。だけど一部をまた植え直し、お手入れをしながら、森を守っているんだよと 書かれています。 同じ内容をテレビで見たとしても、私の場合はですが、 そうだよねと思いはするけど、すっと忘れてしまいそうな気がするんです。 だけど、瑞々しい言葉に惹かれて読んだ、この本が伝えたい、森や植物をもっと好きになって、大切にしていってほしいなという気持ちは、なんかずっと心に残りそうな気がしました。 内容もわかりやすいですし、なにより歳も近い高校生の方が書かれたこの本。 身近にある自然の見え方が、読む前と少し違って見えてくる本。 自由研究もなんだか、やらされているというより、 自分もやってみよっかなと思わせてくれる本。 夏休みに読むにはぴったりかなと思ったりしました。 素敵な絵本です。 読書感想文にもいいかもって思いました。 おすすめです♪

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