「かんぺきなこども」
奥が深い、考えさせられるお話でした。
お話の内容は、
こどもがほしいマカロン夫婦は、こどもストアという
望んでいるこどもに出会えるお店にいくところからはじまります。
そして、完璧なこどもを希望し、ピエールくんと家族になります。
おかしは虫歯になるから食べない。
ごはんも残さず、こぼさず食べます。
勉強もできるし、わがままも言わない。
だけど、親であるマカロンさんたちは‥?
そして、マカロンさんの間違いで、完璧なはずだったピエールくんは人前で大恥をかいてしまったことをきっかけに完璧をやめてしまいます。
完璧でなくなったピエールくんは修理にだされようとしますが‥。。。
客観的に見ると、こどもが完璧なんてこわいって思っちゃうんですが、日常をみると、
たくさんごはんこぼして‥
字はもっと丁寧に書いたら?
保育園も笑顔で毎日楽しいって行ってくれたらいいのに‥
など、たくさんの理想を子どもに押し付けてしまっている自分に気がつきました。
どれもこれも、私の理想であって、
子どもは、
こぼそうと思ってこぼしてはないし、おいしく食べたいだけ。
字も綺麗に書きたいなんて思ってないし、覚えるだけで精一杯だよ。
保育園だって十分がんばって行ってるよ。
‥きっとそんなふうに思ってるんだろなと、
この本を読み、ごめんねってすごく反省しました。
じゃあ、大人である私は完璧なのか?
全然そんなことはなく、失敗もたくさんするし、苦手なことだってたくさんある。
なのに、子どもには、できないことに口をだし、何様なんだろなって、恥ずかしくなりました。
最後の裏表紙の絵は、ぐっときます。
誰も完璧な人なんていないんですよね。
完璧なんかじゃなくてもいいよって言っていきたい。
完璧だから好きなわけではないし、完璧じゃなくても笑って一緒にいられるのが家族だよねって、思いあえる家族でありたいなと思いました。
家族を見つめ直すきっかけをくれる絵本です。
おすすめです!
かんぺきなこども (ポプラせかいの絵本 62) [ ミカエル・エスコフィエ ]