すっごく素敵な本でした✨
ヨシタケさんの絵本は大好きで、今まで何冊も子どもたちと読んできましたが、絵本とはまた違う対談という形でのヨシタケさんの言葉も、おもしろいし、共感できることばかりで、ずっとおもしろいーって思いながらページをめくっていました。
その上、大好きな作家さんたちとの対談は、絵本ファンとしてはたまらない!
かこさとしさんや鈴木のりたけさんなど、いつも絵本見てますの人たちと、ヨシタケさんがお話してるーってなります笑
まさか「りんごかもしれない」は、「からすのパンやさん」から影響をうけてだったとはーとか、好きな本と好き本が繋がってたなんてー!と、嬉しくなる瞬間にたくさん出会いました。
また、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」のブレイディみかこさんとの対談も、すごく心に響きました。
イギリスの保育園で働いた経験のあるブレイディさんの言葉は、固定概念を壊してくれるものばかりでした。
イギリスの保育園では、雑談しながら絵本を読むそうです。子どもたちから「なんでこんな顔してるの?」とか聞かれてなかなか読み終われなかったり、好きな姿勢で見てもいい。
日本では、静かに最後まできちんと座ってきくが当たり前にありますけど、好きに楽しめる、ものが言える姿勢、関係が小さい頃からちゃんとあるんだなと思いました。
今、転生ものが人気なことに関しても、
「今ここにある世界を変えていくことが、別の世界をつくることだ。別に転生しなくても、今ここから変えていけるんだよ」と書かれていて、なんかすごく考えさせられました。
転生ものに惹かれるのは、今を変えたいと思うことからですよね。だけど変えられないし、逃げもできない。だからそんな世界に思いを馳せるのかなって。
子どもの頃は特に、変えるって難しい。
そこを変えてもいいんだよ、逃げてもいいんだよって言える大人になりたいと、この対談を読んで思いました。
ブレイディさんの本を読んだことがなかったのですが、これから読んでいきたいと思います。
そして、この本には、ヨシタケさんや対談される作家さん方の好きな本がたくさん紹介されています。
どれも、読みたくなる本ばかりで、読みたいリストがたっぷり溜まりました。
似たような系統の本ばかり手にとりがちになってしまうので、こうやって新しい作家さんや絵本に出会えるのは、嬉しくて嬉しくて。
これから一つずつ、読んでいきたいと思います。
ヨシタケさんの絵本は、なんだか言葉にしにくいけど、どこかで感じたことのある気持ちを、あのかわいい絵と言葉で表現してくれるところが大好きなんですが、
ヨシタケさん自身は
「世の中がこわくて、人のことが信じられなくて、どうすれば楽しめるか、人を信じられるかの記録」
として、絵本を書いているとありました。
あぁ、わかるって思いました。
その気持ちわかるから、そこに寄り添ってくれるから、ヨシタケさんの本が好きなんだなって、改めて思いました。
ヨシタケさんファンの方はもちろん、全然知らないよの方も、いろんな方の世界観や言葉に触れることができると思います。
おすすめです!

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