やっぱり、冨永愛さんが好きだなと思う一冊でした。
読んでいるだけで、背筋を伸ばしたくなる、覚悟を決めて生きていきたくなる言葉ばかりでした。
冨永さんの代表作といっても過言ではない、大奥での吉宗役と巡り合えたその始まりは、
日本のことを何も知らないと気づき、日本の歴史や文化
を勉強し、時代劇に憧れるようになり、まだなんのオファーもないのに、殺陣も馬術も着付けも習い、時代劇にでたいと夢を口にしたからだとありました。
びっくりしました。
綺麗で、有名で、芯がありそうだからかな、なんてそんな甘っちょろいことを考えていましたが、大きなきっかけを作る人、それに応えれる人っていうのは、自分を理解し、目標が明確にあり、それに備えて準備を怠らない人こそが、人を魅了したり、夢を叶えていくのだと知りました。
そう思うと、活躍している芸能人もアスリートの方々なども、見えない準備と努力の賜物を見せていただいてるのだと見え方が変わりました。
そして、夢を口にすること。。
こわいです、私は、口にするのなんて‥。
そんなこと考えてたの、そんなの無理に決まってるやん、もっとやるべきことあるんじゃないの‥
そんな言葉がかえってきそうで、心がおれそうで‥。
それも全て飲み込み、努力し、口にし、実現させ、結果を残す。
それを続けてこられた方だからこそ、こんなにも惹きつけられ、背筋が伸びるような、パワーをもらえるんだなと改めて思いました。
すごく心にのこったのは、「大丈夫」と自分で自分に言い聞かせて生きてこられたこと。
何度も転校を重ね、長身なのもあり、いじめも経験され、だけど誰も言ってもらえないので、自分で自分に大丈夫と言う日々だったと書かれてありました。
その中で身につけた、人との付かず離れずの関係。
トイレも1人で行くし、お弁当も1人で食べるのもへっちゃら。
〇〇が悪口言ってたよと言われても、そうなんだで終わらせれる。
だけど、その経験は、すごく役に立った。
自分を励ましてくれるのは自分だけ。
私はそれを知っていたから、なんとかここまで来れた。
‥すごいなぁ、強いなぁって思ったんです。
だけどそこに至るまで、どれだけつらくて、どれだけ傷ついて、どれだけ乗り越えて、ここのいきにまで達したんだろうと思うと、すごいとしか思えなかったんです。
私は、ずっと人の目がこわかったですし、1人でお弁当とか誰かが何か言ってるとか、耐えれなかった。
それは内容は違えど今も変わらなくこわいのですが、冨永さんの凛とした芯のある姿からは、そんな背景も含めて魅力として見えて、私も強くありたい、優しくありたいと思いました。
他にも、
運は巡るもの。
いただいた運や恩は、次の誰かに渡したい。
何かを得るには、何かを失う覚悟がいる。
自分の人生と選択に責任をもつこと。
ジョイセフのことや、そこで感じられたこと。
など、一言では語りきれないくらいの、忘れたくない考え方や言葉をもらいました。
そして、キャリアと子育てについては、たくさんの言葉を使い書かれてありました。
私もキャリアと子育てについて、ずっと悩んできました。看護師としてもっと働きたいし、もっといろんな経験をつみたい。置いて行かれてる感もあるし、お金への不安もある。
だけど、今しかない子どもとの時間がやっぱり大切と思い、子ども優先で、仕事はセーブしながらですが、ずっと迷いは消えずにいました。
その中で読んだこの本は、すごく響きました。
私も自分が選んだこの道を胸はって生きていき、いつかまたタイミングがきたら、がっつり働こうと背中をおしてもらえた気持ちになりました。
冨永愛さんのことをさらに深く知れ、
そしてさらに好きになる一冊でした。
おすすめです♪
冨永 愛 新・幸福論 生きたいように生きる [ 冨永愛 ]