小学生の息子が大好きな
「学校では教えてくれない大切なことシリーズ」。
ずっとタイトルからして気になっていた
「本が好きになる」。

【中古】 本が好きになる 学校では教えてくれない大切なこと22/さやましょうこ
シリーズのどの本を見ても、個性的な、気づいたら好きになってしまうキャラクターばかりですが、
今回は、まさかの幽霊が、子どもたちに本の楽しさやおもしろさを伝えてくれます。
プロローグからおもしろくて、最初からぐいっと引き込まれて、あっという間に読み切ってしまったぐらいでした!
登場人物の子どもたちの名前も、
夏目こころ、芥川俊春、宮沢銀河など、
あの人をもじったのかなと思わせる名前ばかりで、
大人の私は見覚えのある名前でしたが、
息子には馴染みはなく、
何の気なしに読んでいましたが、
途中にある「文豪に親しもう」のページに、
夏目漱石や芥川龍之介などの存在をそこで初めて知り、ここからもじった名前やったんかーっと言ってました笑
だけど、なんかすごくこれっていいなと思ったんです。
私は教科書で初めて知った夏目漱石さんたちは、
昔の人、難しい言葉や難しい表現をする人など、あまり好きになれないまま大人になってしまったんですが、
この本にでてくる夏目ちゃんも、芥川くんも、宮沢先生もかわいくて、読み終わったあと、好きになって読み終わっていて、きっとこの先、実際の夏目漱石さんたちの作品に出会ったときも、あぁあのときの人だと、きっと興味をもって向き合えるだろなと思いました。
この本には、本って自由に楽しんだらいいんだよとメッセージがたくさん出てきます。
どこから読んでもいいし、隙間時間に少しだけ本を読むでもいい、漫画でもいいし、気になる映画があったなら本で読んでみるのも楽しいよなど。
昔の私は、本が好きではなく、図書館に連れられていっても、何を選べばいいのかもわからず、仕方なく借りた本も興味をもてず、そのまま返すみたいなことしかできていませんでした。
もし小さい頃に、こんなに本って楽しいよ、こんな楽しみ方もあるんだよと知れていたら、また違っていただろなって、読んでいて思いました。
そして、本の楽しみは一人で楽しむのはもちろん、人と仲良くなるきっかけにもなるよと、この本は教えてくれます。
私はこの本のここが好きだったんだよね、とか、
あそこはこうおもったからこんな行動をとったと思うけどどう思う?とか、
そんな話を、私も好き!私もそう思った!など、話できる人ができたら、きっと楽しいし、きっと仲良くなれる。
私も欲しいし、息子たちにもいつかそんな友達できたらいいねと、心の中で思いました。
この本のなかには、世界いち大きな本とか、世界いち分厚い本とか、そんなのあるんやーって大人もびっくりな本の紹介から、おすすめの本も何冊も書いてあり、読んでみたい本がまた増えました。
息子も本は好きなほうだとは思うのですが、偏りがあるほうだと思うので、いつもとは違うジャンルの本にも興味をもつきっかけになったんじゃないかなと思ったりしました。
私は大人になり、本のおもしろさを知り、
本の言葉や、誰かの考え方に救われてきました。
誰にも言えないようなモヤモヤやイライラや不安や悲しさや寂しさなども、本を読むことで、自分とは違う考え方をもつことができ気持ちを切り替えることができたり、つらい気持ちを癒してもらったり、新しい楽しみを作ってもらったりしてきたので、
息子たちにも、大きくなったとき、直接的には親に相談もされなくなったりしても、
素敵な本に出会い、自分で乗り越えれる人になってほしいなと願いをこめながら、小さい頃から一緒に本を楽しんできました。
息子も小学生になり、もう一緒に読むことはほぼなくなり、おもしろかったという本を借りて私も読むみたいなかんじですが、ここおもしろかったよねと話をするだけでも、いい時間だなって思います。
これからも、本を通して、家族や大切な人と、こころに残る時間を過ごしていけたらいいなと改めて思いました。
きっと本が好きな方が作って下さった本なんだろなといかのが伝わってくる
「学校では教えてくれない大切なこと 本が好きになる」。
本ってやっぱりいいよねって思える一冊でした。
おすすめです!