私はよく「幸せ」について考えます。
子どもたちが笑っていたら幸せ。
この本好きだなって思いながら、読書している時間は幸せ。
自分と向き合う時間も幸せ。
平和であること、幸せ。
みなさんにとっての「幸せ」は、どのようなものですか?
今回出会ったこの本は、
「日常は5ミリずつの成長からできている」

日常は5ミリずつの成長でできている [ 一田 憲子 ]
この本は、一田さんが日常のなかで感じたことを綴られているのですが、読みながら、「幸せ」についてたくさん考えました。
読んでいくうちに、いつもどおり目の前にある日常の風景が、とても柔らかく輝いて見える瞬間が何度もありました。
一田さんは、日常にある幸せを見つける天才だ!と思いながら読んでいたのですが、
どれも言われなければ、
気にかけようと思う気持ちがなければ、
どれもやるべきことに忙しい毎日のなかでは、ただの変わり映えのしない風景でしかなくて。
忙しいと、休みの日にはあれしたいこれしたいと、今は手にしていない、新たな刺激やワクワクを手に入れたくなってしまうのですが、それだけじゃないよと、
この本から教えてもらいました。
いつもの当たり前から一歩外にでてみる。
朝日はとても綺麗だし、季節もちゃんと移ろいでいて、花も、纏う空気も変わっていってる。
そんな感覚、忘れていたことにも気づいてませんでしたが、本を読みながら、ふと顔をあげて見えるいつもの家の中の景色は、自分が思っていた以上に、好きだなぁ‥と思ってしまったことに、びっくりしたんです。
部屋は片付いていないし、子どもたちのものでごちゃごちゃ。
だけど、埃をかぶってしまっていつもは目にも入ってこない、だけどずっとそこにあった、子どもの小さい頃の写真や、窓から入ってくる日差しや外にある木の緑色が、すごく心を穏やかにしてくれました。
ずっと、もっとこうなりたい、あんなことしたい、あれ買いたいとか、新しいものにばかり意識がいってましたが、すぐそばに、こんなにも幸せな瞬間があったなんてと、気づくことができたのは、この本のおかげだと思いました。
今ある幸せに気づかせてくれるだけじゃないところが、またこの本の素敵なところ。
より豊かに、日常を過ごす工夫や考え方が盛りだくさんで、真似したいなと思うことがたくさんできました。
印象に残った言葉も、たくさんありました。
⚫︎どんなにいい仕事をしても、すぐそばの人に喜んでもらえなかったらなんにもならない‥。
⚫︎衰退しても私は幸せでいられることを証明したい。
人はみんな成長し続けるわけじゃない。
歳もとるし、肌は老化するし、成長はいつか止まるし、上がったら必ず下りがやってくる。
でも、「落ちていく」ことが「悪」ではないはず。
そこにどんな「幸せ」を見つけられるか、私もすごく知りたい。
日常って、いいこともそうでないときもある。
こうありたいと思う理想像はあるのに、うまくできないときのが多くてへこんだり、ごめんねと思ったり、疲れも全然とれない。
それらに日常を支配されてしまうことのが多いのですが、この本に出会い、それだけじゃないよねと、もっといつもとは違う視点でまわりをよく見てみると、思ってる以上に、日常は優しくて、綺麗で、穏やかでした。
みなさんのそばにある「幸せ」が、一つでも多く、見つかりますように。。
おすすめです!