水イボや小さな傷からでもなってしまうこともある 「とびひ」
とびひとは、「伝染性膿痂疹」とも呼ばれ、皮膚に細菌が感染することでおこる病気です。飛び火するかのように、周囲に広がることから、このように呼ばれるようになっているようです。とびひになってしまった場合は、抗菌薬による治療が必要になったり、皮膚の接触により容易に伝播するので、生活面でも気をつけていきたいことがでてきます。また合併症を伴った場合は、皮膚だけでなく、全身に症状を及ぼすこともあるために、適切な治療が必要です。小さな傷から広がりをみせてしまうとびひですが、悪化することがないように、今回はとびひについてまとめてみようと思います!【原因】黄色ブドウ球菌と、A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)の2種類の細菌が原因でおこる。それぞれの細菌によって、皮膚症状が異なる。原因菌は、傷がある部位から容易に侵入する。小さな傷、アトピー性皮膚炎、湿疹、虫さされ、水イボなども、とびひの原因になる。【症状】◉黄色ブドウ球菌によるとびひのことを、「水疱性膿痂皮疹」と呼ぶ。痛痒い赤い発疹から始まり、やけどのような水ぶくれができる。水ぶくれが破れて、最終的にはかさぶたになるが、きちんと治療しないと、症状は広がっていく。目、口、鼻などの周囲にできやすく、全身に広がることもある。夏場、幼児がなることが多い。◉溶連菌によるとびひのことを、「痂皮性膿痂疹」と呼ぶ。炎症が強く、痛みの症状がより強い。赤みから始まり、膿がたまった水ぶくれができ、破れて黄色いかさぶたになる。さらに、発熱やリンパ節の腫れ、喉の痛みを伴うこともある。季節を問わず、年齢も関係なくなる。◉合併症「水疱性膿痂疹」の場合→毒素が全身に広がり、全身にやけどのような水疱を形成する「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群」になることも。赤い皮疹に触れると、簡単に皮膚がめくれるようになる。「痂皮性膿痂疹」の場合→細菌が血液に侵入し、全身に細菌が広がり、高熱がでたり、血圧が低下するなどが起こる「敗血症」になることも。また、数週間たったあとに、まぶたや足が浮腫んだり、血尿やたんぱく尿がでたりする「急性糸球体腎炎」を発症することもある。【検査】特徴的な皮膚症状から診断される。合併症が疑われるときには、病変部位の細菌培養検査や、血液検査が行われる。【治療】⚫︎軽症の場合は、抗菌薬の塗り薬。⚠️改善しない場合は、抗菌薬に対する耐性がある可能性もあることを考慮し、別の抗菌薬を検討することもあるため、医師に相談を。⚫︎皮膚の症状が広い場合や、発熱など全身症状を伴う場合は、内服の抗菌薬も併用する。⚫︎ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の場合は、入院加療が必要。⚫︎痒みが強い場合は、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬を使用すること。【生活面での注意点】⚫︎触らない。掻きむしらない⚫︎患部をよく洗い、皮膚の清潔を保つ⚫︎患部をしっかりガーゼ保護をする⚫︎プールは治癒するまでは控える⚫︎爪は短く切り、皮膚を傷つけないようにする⚫︎症状が重い場合や、なかなか治らない場合は、皮膚科を受診する⚫︎登園、登校に関しては、基本的には医師の診断、適切な治療、病変部の保護が行われていれば登園は許可される。しかし、症状がひどい場合や、熱が出るなどの全身状態が悪い場合は、登園を控える。症状などを詳しく知ると、皮膚だけで留まらず、全身症状に至ることもあるところがこわいですね💦小さな傷や、水イボ、アトピーからなど、身近な傷からなってしまうとびひ。うちの息子は、抗菌薬の内服と塗り薬を1日使用しただけで、見違えるように、傷は乾燥し、治ってきたねとみんなに言われるくらいよくなりました。早く専門家に診てもらうことが大切だと改めて思いました。みなさんも、もしこれはもしや‥と思われる症状がありましたら、早めの受診を。。早くよくなりますよう、願っています。