単純性股関節炎
息子が急に足の付け根が痛いと言い出し、もしかしたらと整形外科に行きましたら、単純性股関節炎と診断されました。去年も同じ診断を受け1週間程学校を休んだのですが、2回目なってしまいました。7歳前後の男の子に多いんですよと説明を受けましたが、原因はまだはっきりわかっていないというこの病気。問診のあと、レントゲンとエコー検査をし、レントゲンは問題がなく、エコーで水が溜まっているのを確認できたら、単純性股関節炎と診断がつくとのことでした。2週間ほどの安静で自然治癒するので、絶対に病院にいかないといけないものではないようですが、痛いので痛みどめがほしいや、熱も伴う場合は化膿性股関節炎との鑑別が必要なため、そういうときは受診してくださいと、医師から説明を受けました。治療は安静のみと書くのは簡単ですが、この年齢の子に安静はほんとに苦痛ですし、動かないほうがいいんだよという側も、なかなかストレスがかかります。急に痛みがでるので心配になりますが、どんなものか少し知ってるだけでも違うかなと思いますので、少しですが、まとめてみたいと思います。『単純性股関節炎』比較的突然に股関節の痛みを生じる疾患。一過性の滑膜炎。【原因】⚫︎外傷、感染、アレルギー説など諸説あるが、はっきりとした原因は不明。1〜2週間前に風邪をひいたなどのウイルス感染がきっかけとなっている場合もあるが、よくわかっていない。⚫︎2〜12歳の間に発症することが多い。(平均6〜8歳が多いとの文献もあり)⚫︎男児の発生率が、女児に比べて2〜3倍多い⚫︎数回の発症を繰り返すこともあるが、予防法はない。予後は良好。【検査】単純X線では異常はなく、超音波は、関節液の貯留(水腫)の有無をみる。血液検査は、化膿性股関節炎との鑑別が困難なとき検討する。【症状】⚫︎股関節内に水腫(水が溜まる)が出現するので、動きが制限される⚫︎足を動かすと痛みがある⚫︎跛行(足をひきずった歩き方をする)⚫︎オムツを替えるときや、着替えのときに泣くことできづく場合もある⚫︎患部の腫れ、発赤、熱感はなし⚫︎発熱はなし。でても微熱程度。⚠️38.5度以上の発熱も伴う場合は、化膿性股関節炎の可能性もある⚫︎太ももや膝にかけての痛み【治療】ほとんどの場合、1〜2週間の安静で自然治癒する。基本的に安静第一。歩く量を減らすなどの荷重制限。安静にできない場合は、松葉杖で免荷する。カロナールなどの鎮痛剤による対処療法で経過観察。痛みが長引くようなら、ペルテス病、化膿性股関節炎との鑑別のため、さらに精密検査が必要。