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2018、1、17
今まで明治の文豪たちの作品ばかり取り上げて、自然主義たるものの流行りのものばかり続けて読んでいた。
今まであまり手を付けていなかった樋口一葉のものに至って、たけくらべはまだよかったにしてもその他の作品でとうとうくじけて途中で本を閉じてしまった。
彼女の描く下流階級の生活を舞台としているところにはとても引かれたのだが、何のストーリーの起伏もなくだらだら進む話にとうとう根気がなくなってしまった。
これは彼女の作品に限らず、自然主義に反発を表明していた谷崎潤一郎でさえよく似たものだった。
このころの海外の作家からの影響だろうと思っていたが、まさにその現実的な日常をだらだらと紙の上に書き並べて行くことが、読み終わった時に知らぬ間に読者の胸に刻み付けられる、というのである。
最近読んだだらだら小説では、徳田秋声がその最たるものであった。

そしてこの間から突然現代作家のものに手を出した。
上橋菜穂子の「精霊の守り人」というものである。
これは今NHKのドラマにまでなっているので、多く知られているファンタジー作品であろう。
そのような流行りのものを読むのは僕の趣味には大きく反するが、きっちりはまってしまっている。
何しろどこを読んでも退屈させられるということがない。
そのことが良いのか悪いのかは分からないが、たいした才能ではあると感心させられる。
それにこういう架空の世界と、そこに渦巻く人々の心模様を描くには、相当いろんなことを勉強する必要もある訳で、そのことにも感心しながら読み進めていた。
「精霊の守り人」を読み終わり、今その続き物である「闇の守り人」に取り掛かっている。
でもこれらの流行り小説にも注意して読んでいると、作家の思念やメッセージや問題提示が見え隠れしている。
それがなければ、ただの格闘マンガになってしまうだろう。
まあとにかく気分を変えて、しばらくこのファンタジーを読んでみることにする。






最終更新日  2018.01.17 13:28:48
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