『ダニエルのふしぎな絵』
ダニエルのふしぎな絵バーバラ・マクリントック さく福本友美子 やく ほるぷ出版 2005年09月 ISBN:4593504430 本体価格 1,400円 (税込 1,470 円) 送料込 課題図書らしいです。ちびこは5歳ですが、たいそう喜んでいました。表紙を一目見て気に入りました。本当に不思議な絵。繊細な線と色。※ネタバレです※ダニエルは絵を描くのが大好き。目に見えたままではなく、不思議な絵。でも、写真家のお父さんは、「見たまま描けないなら写真にしとけ」ダニエルはお父さんが大好きなので、見たまま描く努力をするけど、つまらなくなって、やっぱり不思議な絵に。ある日お父さんは高熱に倒れる。ダニエルは一生懸命看病するが生活費は底をつく。そこで、町に出て写真を売ろうとするがうまくいかない。そこへ通りかかった女性画家が家に招いてくれる。画家の絵はダニエルと同じ系統。画家は助手になってくれない?と言ってくれる。お父さんにおみやげを買って帰る。お父さんは具合がよくなっている。今日あったことを話す。ああ、この子は自分の道を見つけたのだなあ・・・ちびこが特にはまったのは、やっぱり、ダニエルの絵。そして、お話自体。小さな女の子が、お父さんの仕事についていってる。手伝いをしている。一人でもやってみて買い物と就職?まで。すてきな画家の部屋。それにおみやげのケーキ。作者のあとがきに、作者の父親は、ダニエルの父親と違って認めてくれていたとあるのが残念。もともと、すてきな話なのに最後の言葉余計だなあと思っていたところにあとがきのことばだったもので・・・絵本なら、無理に教訓めいた最後の言葉なんかより認めてくれた父の方がお話としてすてきだったように思ってしまいます。私も小さい頃、色々認めてくれる保護者に憧れていて、フィクションの世界にいる彼らは私の逃げ場であり希望であり理想だった(理想―こういう親だったらいいなじゃなくて、私が親であったらこれくらい包容力をもって子どもを全部受け止めたいと)しかしこの本の魅力は、教訓めいた最後の言葉くらいでは失われませんでした。何度も読みました。