グリム童話『ロバのおうじ』
「ロバのおうじ ジーン・クレイグ」のGoogle検索ISBN:978-4-593-50090-1 (4-593-50090-7)M.ジーン・クレイグ さいわバーバラ・クーニー えもきかずこ やくほるぷ出版 1979/06 \1,377***少し前、娘が『しらゆき べにばら』を読みたがったのでこういう話が気になる頃なのかな、と、似たようなお話をかりてみました。こちらはうってかわって色彩豊かな絵。映像のすみずみまで表現されていて、すっぽり物語りに入ってしまえます。絵本とはいえ、48ページもあるのに娘は飽くことなく、聞き続けていました。しかし、こうも、子どものない夫婦が・・・という話が多いと子どもを洗脳してる気になってまいります。ちょっとバランスというものを考えて本を選ぼうと思います。***子どもが欲しいと魔法使いに相談に行った王は金を30と3袋よこせと言われ、惜しくなって少しずつ鉛を混ぜたが、そんなこと魔法使いはお見通し。約束を破った王に「子どもは生まれるがその子はロバじゃ~!誰かがロバのままでも愛してくれれば人に戻るがな!」ロバの王子が周囲の偏見を受ける前半と、リュートを得てからの王子の開眼?その先に待っていたもの・・・まさに芸はみをたすく・・・なのか姫の物事の本質を見抜く慧眼・・・なのか色々な見方ができるのでしょうか、私はこの絵画のような音楽、それにひかれて私も音楽が好きで、癒されたり、怒りを発散させたりしますがこの絵本を見ると、やっぱり音楽っていいなあ、と思って突然またピアノの練習を始めました(冬の間は指がかじかんでついさぼっていました)また、姫が三国の王子にプロポーズされたらしいと聞いて城を出て行くことを決めたロバの王子が「こんなにしあわせだったことはありません」と言った日々とは一体どんなものだったか、と考えるにつけ切ないようななんともいえない気持ちになってしまいます。めでたしめでたしのラストより、私はここが一番好きです。娘が好きなのは絵のようです。子どもたちの洋服や、動物の絵をいつも指差しながら聞いています。また、文もとても美しくて、じっと聞き入っています。読んだ年齢:6歳