『わたしのいもうと』
新編・絵本平和のために わたしのいもうと「松谷みよこ」の楽天内検索「わたしのいもうと」のGoogle検索発行年月: 1987年12月ISBN:97840343805051,200円 (税込 1,260 円) ***有名な本のレビューを書くのは気が進まない。小学生の保護者として、今日の出来事として書きます。松谷みよ子である。読み聞かせにたずさわるものとして避けて通れぬ道、という風格のある字面。(先入観)いないいないばあも、モモちゃんも、別に好きではない。いないいないばあなら、自前の方がわが子には受ける。もう、この人は娘にとっては「怪談レストラン」の人である。私にとっては「まちんと」の人である。そこで時は止まっている。読んだのは小学二年生の頃で、空襲というものを教えた最初の本だったと思う。あの孤独と恐怖。松谷さんをその後避けるのも当然であろう。***あー「だ/である」調は疲れます。字数を減らすのにはいいのですが。ある日、娘が話してくれた。「わたしのいもうと」って知ってる?(内容)有名な本だけど読んだことがないから、教えてもらってよかったよ。それは絵本だけど、日本では実際そういうことが起こっているよ。と、実際にあった話(過去の新聞記事)をしました。ある日、娘が、話してくれた。クラスのスポーツ系男子が、空手系男子二人を引き連れて、小柄な転入生をいじめたので、学級会で話し合いになったらしい。まだ二年生ということもあって、庇ってくれる子もあらわれ、その子と先生に話に行って、全員で話し合い、となったそうです。以来、まあ男性特有の何かにおかされて、そういうことしちゃったんだろうけど危険を感じたら距離をおくようにね、男にはおさえきれないものがあるのよ。女にもあるけどな。出方が違うのよ。と話していたのですが、参観日、そのスポーツ系は娘の隣で、この子が娘の彼氏だったら、反対はしないだろう。という感じの子。まさに、「先生の心、子ども知らず」!!***先日、娘がプレゼントをくれた。「わたしのいもうと」そのもの!学校で、重複して所蔵している本を放出しており、一人一冊持って帰っていいらしい。しかし持って帰る子があまりいないのか、本が多いのか、いっぱい余ってて、娘は何冊かもらって来た。「この本、読んだことないでしょ~」と無邪気?な娘。読んでみてびっくり。こないだ、娘が話してくれたのとほとんど変わらない。「あんた、よく内容覚えていたね!」と泣きながらほめた。涙が出ます。怒りの涙です。七年。(いちおう、内容を知らない人へ。 妹が小学四年生の時に引っ越して来たクラスの子が鬼畜で、 妹はいじめられ、学校に行かなくなり、食べ物も食べなくなり、 鬼畜らは中学生になり、高校生になり、←この辺が七年です 最後のページは遺書のような手紙が書かれています)七年て長いですよ。23歳は30代になっちゃうの。このへんは微妙か。小学生は中学生に。中学生は、大学生に。大学生は、社会人に。妊婦は、年長の母に。乳児は、年長さんに。その七年、家族は伝えることができなかったのか?そんな下らぬ人間と机をならべずにすんでよかったな。もっといい世界を探そう。なければ家に作ろう。学ぶことはどこでもできる。どんなにいじめが心に深くナイフを刺しても、悪いのは、原因はナイフを振るった者にあることは明らか。血を流す私の体が悪いのか、ナイフを振るったことが悪いのか、実際(死なない程度に)体を刺してでも、子どもに教えるだろう。いじめられた理由のくだりから、隠された意味がありそうだがそこまで深く読む必要はないと思う。こういう話には瞬発力が必要だと私は思います。こういう本を読んだクラスでも、いやがらせは起こったね。人は怖いし、私たちは人だ。ただ忘れないでほしいのは、やる方が悪いというとだしそんな悪い人間に好かれないでよかったと思うことだ。全員に好かれる人は善人ではない。悪人には嫌われるのが善人だ。学校なんか行かなくていい。やることはたくさんある。クラスメートなんか、地球の人々の中のほんとーの ほんとーの ちっぽけで ちっぽけな一部だ。いじめるやつとは仲良くなんかできなくていい。うんこがあったら臭いから避けるみたいに避けてやれ。あえてうんこになるな、とは言えないが(私もうんこだったし)うんこになることは割に合わぬとはいつも言っている。悪いことは採算がとれないことが多いからするなと言っているしそれが私の精一杯。しかし、子どもの言葉は胸を刺します。「けど、私ちゃんが、言えなくて、お母ちゃんが気づかなかったらどうするの?」たくさん、子どもと話しました。その意味で本当に良書だなと思いました。