『生徒諸君!教師編』第五・六巻 庄司陽子
子供だったナッキーが中学校の先生に。子供のころはこちら。♀ラブストーリー/講談社【中古】生徒諸君【全24巻+外伝】完結セット/庄司陽子【あす楽対応_九...価格:2,490円(税込、送料込)文庫も。【中古】 ◆ 生徒諸君!全12巻 庄司陽子 全巻 完結 文庫サイズ価格:2,990円(税込、送料別)ウィキの「生徒諸君!」作者:庄司陽子講談社 ***ネタバレです******ご注意ください***発行年月: 2005年02月 ISBNコード: 9784063191561 菓子職人になりたいという青木。スイスに留学を望む彼のため、親と話す。樹村は伯母に高校へ行けと言われ自殺をはかる。その生い立ちをきき、(病気の弟にかかりきりの母、弟の死後精神を病み入院中)自分と重ねる尚子。しかし問題はそれだけではなかった。いとこの大学生からの性暴力を受けていた。青木・木下は樹村の力になりたいと思い、尚子も味方になると言い聞かせる。伯母と話し合うが、いとこは樹村が誘ったと言い張り、伯母は樹村の父が残した通帳を渡し帰る。これからどこに行くかわからないが看護師になるという夢は捨てないと約束する樹村。何か方法がないか考える、という尚子。発行年月: 2005年06月 ISBNコード: 9784063191653尚子は樹村を初音に頼み、樹村は岩崎家に世話になることになる。伯母はへその緒など、荷物のすべてを樹村に引き渡す。樹村は母に語りかけ、家族をなくした者同士、新しい関係を築く。尚子は手の手術を受けることにする。大方は予想がついた樹村の事情だったが、弟のことまでも。陳腐であることはそれがありふれていることだからこそ気をつけなければならない。身内による性的虐待はファンタジーの中だけのことと幸運な人は思い勝ちだと思うけど、こういうことは自分が思っているより頻繁に起こっていて、大人になったからには偏らない目が大切だなあと思う。それだけでも樹村のダメージは大きいのに、弟のことで親に存在をないことにされたとなると、この子のエピソードは後を引くだろうな。世間はばかな親だといいます でも 親だからこそ ばかになれるのです!たとえあの子が犯罪を犯し 全世界の人々が彼の有罪を叫んだとしてもあの子が無罪と言えば ただ一人信じて待っている―それが母親なのです!母とは無力でおろかな存在です…息子をもつってどんな感じなんだろう。子供に境界線を引くことは暴力だとわかってはいても、他の犯罪ならともかく、性暴力だけは我が子でもしてないというのを信じきれるかどうか。被害者が子供の場合、性的な暴力を受けたという嘘はメリットがないので、被害者に押し付けられるイメージ(「穢された」などの)というのは皮肉にもそういう面で役に立ってる気もする。話がそれましたが…でも、性犯罪をのぞけば、この樹村の伯母の言葉は共感できる。これを子供の立場から言うなら、たびたび引き合いに出しているけどドラマ『リップスティック』の主人公が、私が罪を犯したかどうかは関係ない、あなただけは、真実がどちらであっても問題にしてはならない、と自分を愛しているはずの男に言う。これだと思う。しかしこれはわが子に言わせてはならない。親がくみとってやり、態度を示さねばならない。昨今、親が、親がと見かけるけど、家庭は甘く、世間は厳しく、というのが私のような子にとってはよかったのだなあと思う。外に出たら厳しいけど、家に帰ればほっとできる。夢物語だけど、子供がみんなそうであれば…だから大人がしっかりして、そうしなければならないのだなあと。でも反対に、よそに行ったときだけ甘くしてもらえる、っていうのも子供にとって大切な体験だと思うしなあ。バランスをとるのが大切だ。子供の個性を見ることだけでなく、いつも遊んでいる子の個性やその家庭の方針など考え合わせ、大目にみたり、厳しくしたり、どちらかばかりにならないようにしよう。樹村の件が一応の解決をみた後、生徒の一人、宮脇が、最近樹村にかかりっきりだったけど、私がそうであるときもそのように接してくれるということだよね、と尚子に信頼を示す。中学生!!ただものじゃない宮脇!!この子の再登場を期待します!次の問題はどうやら、「中絶」のよう。クラスにカンパ袋がまわっており木下が思いを寄せていた生徒会長が名乗りをあげたところでおわりました。なんか、読み続けちゃうなあ…