テーマ:相撲(1886)
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大相撲の元大関貴ノ花、そして師匠として2人の息子を横綱に育て上げた二子山親方が昨日の夕方、口腔底がんのために55歳という若さでお亡くなりになりました。
親方は少年時代、相撲以外のスポーツで活躍を期待されていたそうです。実は親方は、私が最も好きなスポーツである「水泳」の若き期待の星だったのです。 親方は中学3年の時、男子バタフライで当時の中学新記録となる1分04秒6を出すなど、将来は五輪代表へと期待されるスイマーだったそうです。親方が水泳選手だった当時、バタフライはまだ新しい泳法だったと思います。スイミングスクールがほとんどなかったあの時代に親方がバタフライを覚えたのはすごいなと思いました。水泳雑誌「スイミング・マガジン」のバックナンバーを調べると、親方は中学入学した頃に新設された東京都内のとあるスイミングスクールへ通っていたことがわかりました。親方の2人の息子さんも小学生時代、父と同じスイミングスクールに通っていたそうで、今も水泳は得意のようです。 きっと親方は水泳や相撲以外のスポーツを選んでいたとしても、高いレベルの技術を身につけていけるくらい、運動神経が発達していたのだと思います。 当時中学3年で身長180cm、体重80kgと恵まれた体格だった親方は、水泳の名門校である日大豊山高校への進学も取り沙汰されたそうですが、親方は「水泳では飯は食えない」と、中学卒業と同時に、実兄の花田勝治さん(元横綱・初代若乃花)が率いる二子山部屋に入門したそうです。 私は結果として、親方が大相撲の力士になったことはよかったと思います。なぜなら、水泳選手として五輪に出場していたら、大関になることはおろか、大相撲史上初の兄弟横綱となった若乃花・貴乃花の父親になることもなかったでしょう。 二子山親方が現役引退した1980年(昭和56年)当時、私はまだ3歳だったので、親方の力士時代の取組をリアルタイムで拝見したという記憶はありません。むしろ親方の息子さんたちが活躍していたのが印象的でした。二男の貴乃花親方が現役引退し、やがて二子山部屋の力士が幕内から姿を消してからは、TVの大相撲中継を観ることがなくなりました。 親方の晩年は離婚など寂しいこともありましたが、男の子2人、女の子5人、計7人のお孫さんに恵まれました。どうか安らかにお眠りください。部屋を継承した二男の貴乃花親方は、将来横綱を輩出できるよう、弟子の育成に力を入れてもらい、そして大相撲を廃業してタレント・キャスター活動やちゃんこ店の経営をしている長男の勝さんには、親方の功績を語り継いでいってもらってほしいと私は願っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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