KAYO in ENGLAND

2006/11/06(月)01:22

イギリスの自然

海外生活(61)

イギリスに来て悲しく思ったのは、 「手付かずの自然」がないこと。 カリフォルニアにいた時には、 人間のすぐそばに、 人間の手がはいっていない自然が沢山あった。 イギリスは国土が狭い。 だから、どこを見ても、 人間が森を切り開き、耕した、 人工的に区切られた土地ばかり。 この夏、カリフォルニアから帰ってきたとき、 飛行機から眺めたイギリスが、 なんと人工的に見えたことか。 アメリカの自然が、 何と、雄大で、畏れ多く感じられたことか。 でも。 アメリカにたくさんの自然が手付かずで残されているのは、 アメリカの自然の方が神々しいわけではなく、 アメリカ人の方が畏怖の気持ちが強いわけでもなく、 単に、アメリカ国土が巨大なだけ。 イギリスに自然が残されていないのは、 イギリス人に、自然を敬う気持ちが足りないわけではなく、 イギリスの自然の方が、美しくないわけでもなく、 ただ、イギリスの国土が小さかっただけ。 ほら。 イギリスの道端に咲いている草花だって、 こんなにも、輝く命をもってる。 そんな小さな命の尊さを、 敏感に感じ取って、感動できる私でいたい。 そんな小さな自然に、 畏怖を持ちつづける私でいたい。

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