2004/11/20(土)11:13
ずるい!
あーーーーーっ、やっと終わった。実につらかったここ1ヵ月半。
何が終わったかと言うとスペイン語の試験、DELEを本日ドミニカ共和国にて受験してきました。
スペイン語の試験はほかにもスペイン語技能検定などありますが、この通用性は日本国内のみ。おまけに、この試験、かなり「問題」がある試験だと思う。
ずいぶん前だけど、受けたことがある。で、確か石川啄木の短歌の西訳!などというものがあって、困ったことにスペイン語以前にじつは石川啄木の短歌の日本語での解釈が今ひとつよくわからなかった・・・。実に恥ずかしい話である。日本語でよくわからないものを当然西訳できるわけがなく・・・。
あと、日本語の単語をスペイン語にする問題に関しても「段違い平行棒」とかあったり・・・。そんな単語、いつ、どういう状況で使うわけ??
とにかく、問題の偏りが尋常じゃない。スペイン語学科で勉強しているならともかく、問題が一般性にかけていると思う。
そんなわけで、DELEは唯一、スペインが公式に認めている資格であり、当然世界的に通用するスペイン語資格・・・思って受けようとしたのだけど・・。
DELEにも大きな問題があった・・・。
それは、「スペインでしか使わないスペイン語の試験」だってことでした。
私のスペイン語は完全にラテンアメリカのスペイン語。しかし、DELEの問題を見て、唖然。スペイン語圏生活約6年の私が、いちども見たことも、聞いた事がないないイディオムのオンパレード。
しつこい私はこのイディオムや単語をリストアップしてドミニカ人の使うかどうか、聞いた事があるかどうか、確認してみた。
案の定、大半はドミニカ共和国ではまったく使わない、聞いた事もないよ!と言うものだった。あと、使うけどまったく意味が異なるものもいくつかある。
う、これって、すごいハンデだと思うのだ。もし、ラテンアメリカ在住じゃなくて、スペイン在住6年だったらかなりやりやすかったと思う。これって、これって、ずるいよ~。
・・・なんて、好きでラテンアメリカに住んでいるのでしょうがないけど、ちょっと納得いかない。
確認してくれたドミニカ人も同じことを言っていたのだけど、この試験、ラテンアメリカのスペイン語のネイティブが受けてもまず、100点は取れないと思う。そんな試験を日本人の私が受けるのはかなり厳しいものがあったけど、ま、これもひとつの体験。いい勉強になりました。はい。
もうひとつ、なんかずるいというか、いいなぁ~と思ったのは、今回SUPERIORを受験したのはドミニカ共和国では私ともう一人のイタリア人の2人だけ。イタリア人にとってスペイン語なんてかんなり簡単な言語のはず。勉強しなくても大意はつかめるだろうと思う。しかも彼女、スペイン在住3年以上らしい。彼女は合格、間違いなし!
いつも思うけど、あ~、日本語って損な言語だわ。
1億2千万人以上の人間が使う言語なので、使用人口では当然世界のトップ10には入るけど、相互性と言うか通用性というものがない。悲しい。ま、中国語やるときに漢字がわかるってのはすごいことなのかもしれないけど。でも、だから中国語が簡単かというとぜんぜんそうでもないしね~。
関係ないけど、今回のドミニカ共和国でのDELEの試験、受験者は私の見たところ12名。←少なっ!
しかもそのうち私の友人・知り合いの日本人7名!私ともう一人始めて見かけた日本人の方を合わせると受験者12名中なんと日本人が9名!あとは台湾人と思われる人2名と私と一緒にSUPERIORを受けたイタリア人女性のみ。
やっぱりアジア人、とりわけ日本人の資格好きな性格がよ~く現れているようで面白かった。
なにはともあれ、これでテストからは開放されたので明日はPLAYA(ビーチ)だぁぁ。ビール飲むぞ、食うぞ、BACHATA聴くぞ!