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ちゃんぐり

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2005年01月18日
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カテゴリ:ぐりな事

 本日マンションの消防設備点検に おじちゃん3名がやってきた。


ここはぺつ禁ゆえ マンションの管理委託業者にも ペットの存在は隠したいところだ。


しかし すっかりこの件を忘れていて うっかりインターフォンに出てしまい
仕方なくぐりを別室に隠したものの ご飯皿 水のみ皿 ケージは間に合わなかった。


しかも 消防設備があちこちに施されているため 隠してる部屋もターゲットになっている。

どうしようか と 呼吸が浅くなるちゃんぐりに 黒沢年男似のおじちゃんが一言

「 いぬ 飼ってんのかい? 」あろうことか ケージを指差している!!

『 ・・ハイ。』仕方ない 潔く認めようじゃないか・・・ふう・・

「そうか!何?犬種は?」年男、なんだか目が輝いているぞ?

『 え みにちゅわだっくすです。』一か八かだ!!もしや犬好きか!?

「そうか!!どこにいるの?あっち?」閉まっている部屋その1を指差して歩み寄る年男

『 こ・・こっちです!! 今連れてきますから!!』そう呼び止め
その2の部屋の奥深くに 二重にして閉じ込めていたぐりを連れて出て行った。

『い・・一応ここ ペット禁止なのでばれないようにしてたんですけど』

すると 年男は「かぁぁわいいなあぁぁぁぁ まだ小さいな!ちびか?
ぺつ禁なんて気にすんな!!ばれなきゃいいんだ ばれなきゃ!!きれいにしりゃいいの!」

『はあ・・この子は3歳です』ぐりめ おとなしく抱かれて可愛がられている。

普段知らない人や唐突に人に囲まれると 家の中だと猛烈に吠えたりするのに
何故か年男におとなしく抱かれ しかも暴れることなく体を委ねていやがる。

「今そこ点検してる奴のところも同じ犬飼ってるけど、不細工ででかいんだ!!」

そう気の毒そうに話し始めると その飼い主ともう一人が会話に割って入ってきた。

《あなたのこのわんちゃんは カニンヘンかなんかでしょ?小さいもん》

  点検そっちのけで 全員集合かよ・・・・おいおい・・・・

「だ~から、これが普通のミニチュアダックスって犬なんだよ!お前のは違う!!」

{かわいそうに、こいつの犬は ミニチュアダックスなんかじゃなかったんだよ。
 ペットショップでまんまと騙されてね。 変な犬に成長しちまった。}

《うちのはミニチュアダックスだっていうんだよ!この子が小さいんだ!!》

「お前 もういいよ。変な犬なのには変わりないんだから。お前のとこのは変だ。」

{本物のミニチュアダックスを見れて良かったじゃないか!ホラ!可愛いぞ!}

あきらめてまた点検に戻る彼を尻目に 年男はぐりを抱きながら目を細めている。

「うちでも犬飼ってんだ~ デーンにハスキー、猫2匹♪可愛いんだよねぇぇ
 生き物は 動物ってのは 本当に可愛くて もうたまらないよねえ」

{このおっさんはね、病気。家の中で飼ってんだよ ポニーぐらいのでかさの犬を!}

『えええええええ!? すごいですね!!お世話とか大変じゃないですか?』

「世話なんてもう、人と一緒よ! おじさんと一緒に風呂も入るしメシも食うんだ~」

『 うわ~ もう お父さんみたいなもんですね 』

「そうだよ!! もう 可愛くてたまらないんだ!! おじさんば病気なんだもう。」

そして 3人して 病気病気 と笑いながらぐりを撫で 次のお宅へ突撃すべく出て行った。


宅配のお兄さん 遊びに来るお友達には 普段猛烈な吠え歓迎をするぐりが

本日は とてもおとなしくしていたことに 驚きを隠せないちゃんぐりでした。
 



             何か御用!?
   
   何!?

          ご飯の後にしてくれない!?





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Last updated  2005年01月18日 23時30分11秒
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