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2005.08.04
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カテゴリ:なたまめ



【謹告】
「刀豆(なたまめ)中毒について」
『なた豆日記』『なた豆入門』共同投稿)


我が家の刀豆(メッセージ豆=中国名は魔豆)も成長して巨大なサヤが生り始めました。
予想に反して、赤なた豆の花は純白に薄いピンクがわずかに混じった程度の色でした。
花の色が薄いので白なた豆の花かと勘違いしそうでした。
花は次々と結実し、サヤがいくつも緑の葉の間に顔をのぞかせるようになりました。

もう刀豆の収穫時期を迎えている方々もおられると思い緊急で共同投稿します。
詳しい中国の刀豆事情は別途ご報告する予定です。
正確な情報が把握できるまで毎週の定期更新をお休みしていることをお詫び申し上げます。

刀豆(なたまめ)は信頼のおける販売経路で「食用」として確認できるもの(「白なた豆」など)以外は取り扱いに注意してください。
特に海外(主として中国、韓国など)から観賞用玩具として輸入販売されているメッセージ豆(魔豆)などは食用に適さない疑いがあります。

ここでは、時間の都合で中国の刀豆中毒情報を少しだけご紹介します。
中国の情報は「なた豆」そのものの調理食用を指しています。
緑色の豆を枝豆や大豆のように調理する場合には加熱処理に注意が必要かと思われます。
中国の中毒情報は日本で市販されている「なた豆茶」などの加工済み健康食品のことではありません。
刀豆に関心をお持ちの方は、できるだけ正しい情報を収集されることを希望いたします。

「中国の刀豆中毒について」

刀豆にも様々な種類があり、一口に「なた豆」といっても毒性の強いものからほとんど無いものまで多様です。
中国のホームページを調査すると毎年のように各地で「刀豆中毒」が発生していることが分かりました。
昨年、中国疾病予防コントロールセンターが初歩的に統計をとった動植物中毒事件63件の内、50件が扁豆(刀豆)に起因するものだったそうです。
北京、上海など各地で中毒が発生するため、衛生局の注意通達が出たりしていました。

ここでは要約のみご紹介いたします。

中国では「刀豆(DaoDou)」をいろんな名称で呼びます。
一般的には「扁豆」「四季豆」などと呼ばれ、両者を区別することもあれば同一視することもあります。

中国は広いので刀豆の別称として可能性のある呼び名を列挙しておきます。
北方中心の呼び名:扁豆、豆角、菜豆、芸豆(角)、架豆など。
南方中心の呼び名:扁豆、四季豆、豊収豆、梅豆角、刀豆、棍豆など。

最近は玩具としてレーザー刻字加工されたパッケージ入り豆を「魔豆(MoDou)」とか「魔蛋(MoDan)」とも呼びます。
「魔」は「マジック」の意味です。

中国でも「刀豆」の毒性は解明されているわけではなく、2~3種類の原因物質(有毒蛋白凝集素、溶血素など)が有名なようです。

一般には加熱処理が不十分なために刀豆中毒が発生するといわれています。
緑色の豆を中途半端な加熱(中華なべでサッと炒めるなど)で料理すると中毒を起こすことがあるそうです。
また、結実後時間が経過した豆は、さらに中毒を起こす危険性が増すといわれます。

症状は、食後30分から5時間以内に発生するそうです。
胃の不快感に続き、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、頭痛、めまい、動悸、冷や汗、寒気、手足の冷え、手足のしびれなどの症状が出ます。
重度中毒の人は吐血することもあるそうです。
原因としては胃腸の粘膜に強い刺激を与える出血性炎症が考えられるようです。

治療期間は短く、ほとんどは1日~2日で回復し、予後はよく、死亡することはないといわれています。
しかし、重症の人の場合は溶血性貧血を起こすこともあるそうです。
軽症中毒者は特別の治療は必要なく、吐しゃの激しい者はブドウ糖塩水とビタミンCの静脈点滴などで毒素排泄を促し、脱水を防ぐそうです。

加熱は100度以上で充分に行うことが必要とのことです。また、一度にたくさん食べないことも大切です。
なお、白血病や腎臓病などの患者が「刀豆」を食べることも避けたほうがよいらしいです。

「菜豆」という呼び名の「刀豆」には、アメリカ原産の「タチナタマメ」と思われるものも含まれることがあります。
家畜が長期にわたって食用にすると中毒を起こしたり、妊娠中の家畜が流産することもあるという文献も見られます。
日本で販売されている缶入りメッセージ豆の中には、タチナタマメを使っている製品もあるらしく充分な注意が必要かと思われます。

【中国の刀豆中毒情報リンク集(抄録)】
1:
http://www.zjol.com.cn/gb/node2/node62000/node62127/node62129/userobject15ai3502246.html
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2:
http://www.agri.ac.cn/agri_net/09/9-1/0011xiancai.htm
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3:
http://www.chaofood.com/stuff/stuff_detail.asp?sendid=772
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4:
http://mingyitang.shangdu.com/article/1/1/20041116081537.shtml
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5:
http://www.51hoteljob.com/article/article.asp?newsid=1457
--
6:
http://www.shac.gov.cn/fxncp/yszx/sj/t20050420_124130.htm
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7:
http://www.jfdaily.com.cn/gb/node2/node17/node33/node56862/node56867/userobject1ai878186.html
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8:
http://www.agri.gov.cn/ztzl/spaq/xfzn/t20040809_230523.htm
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9:
http://www.5191.com/a2/b01/200311301718381497.htm
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最終更新日  2005.08.04 12:09:38



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