フランスパン用小麦粉のおそろしい個性の強さ
今夜も今夜とてパンを焼く休前日。本日はイギリス風山型食パンをフランスパン用の粉(リスドォル)で焼いてみた。いや、うっかり長い間放置していたリスドォルが出て来たもんだから。さっさと使わないといかんので。一次発酵は調子良かったんだけど、型に入れてからの二次発酵での膨らみがいまいち。やっぱり、ドライイーストも在庫分でちと古めだからなぁ。あと、うちには今塩と言ったらソルトミルに入っている大粒のシチリア海塩と、日常の料理に使っている赤穂の天塩しかないんである。砂糖は普段の料理ではきび砂糖使用で、パンには「使えない事はないだろうし…」ととりあえず製菓用のグラニュー糖在庫を使ってみた。が、やっぱりどっちもいまいちのような気がする。塩は天然塩とかにがり添加系でも粒の細かいのでないと、特に機械ごねのパン生地には向いてないんだな。生地の中にちらっと結晶の残りが見えて気になった。グラニュー糖は、まぁ生地に混ざらなかったって事はないけど、パンにはやっぱり上白糖の方が向いてる感じがする。まぁ、そんなこんなの反省点は出たものの、膨らみはいまひとつだったものの、翌朝にトーストしてみれば弾力や生地のきめの細かさはまずまず。耳の部分はかなりカリッとした食感。っていうか娘さんに指摘された通り、もうはっきりとフランスパンの味(笑)味の上では幸い、粉が若干古いことはあまり気にならなかった。しかし、これリスドォルに限らないんだろうけど、フランスパン専用粉ってのは本当に個性が強いんだなぁ。そこまで言ってしまうとご大層だけど、イギリス山型食パンというよりはフランス食パンのパン・ド・ミーの味。まぁそれだってトースト向きではあるんで、これはこれで悪くはないねぇと子供達と一緒に食べた。先週はリスドォルでシナモンロール焼いてみたら、ものすごく弾力のあるシナモンロールになってしまった。やっぱり菓子パンには通常の強力粉の方が向いている。こういう試行錯誤もホームベーカリーの醍醐味っぽくて面白いんだけど。で、リスドォル、マドレーヌに入れてみたらどんなもんだろうかと考えてみたりもしている。マドレーヌは幾つかのレシピで焼いてみて、市販品のような独特のみっしり感を出すにはやはり強力粉が配合されないと駄目だと分かった。リスドォルの腰の強さはマドレーヌに入れたらすごくパティスリーのそれっぽくなりそうな感じがある。これは水曜日にでもトライして、仕事場の皆様に試食してもらおう。うん。明後日水曜日は、娘さんがいきなり「カントリークッキーを焼いてみたい。チョコチップが入ってるの」と言い出したりしているので、監修するほどのものじゃないが頼まれて監修する予定でもある。(ここいらへん、母が今のオレ以上に家に不在がちだったせいもあるけど、菓子は誰にも監修されないで好き勝手に作っていてそれが楽しかったかつての自分とは随分違うんだよな、うちの子供…。いまだ「おかーちゃん、見ていてね」って態度だわな)ああ、マドレーヌの生地の仕込みは火曜の夜のうちにやっとかないといかんな。(…なんのかんのでまだやっぱり「家庭生活ホリック」気味だなぁ自分。いいや。仕事がちょっと忙しくなったらこんなこたやってらんなくなるんだし。やりたくてやれるうちはやっていよう)