カテゴリ:イタリア旅行
イタリア・トスカーナ州ピエンツァ近郊にある「PODERE IL CASALE」
生乳を使用したペコリーノチーズを生産している。 その他にも無農薬野菜やパスタ・オリーブオイル・ハチミツなど さまざまな食品を作っている、こだわりの農家さん。 チーズの生産は週に3日程で、訪問した日は残念ながらお休み けれど、実際にチーズ作りが行われている現場を案内して頂くことができました。 さっき出会った羊ちゃんたちのミルクで作られているんですね~ スーパーなどに並んでいる牛乳のパッケージに記されている「低温殺菌乳」 これは生乳(搾ったままのミルク)を加熱して作られるものだが、 こちらのチーズは生乳のまま使用する。 チーズの美味しさは原料であるミルクの質が決め手だ。 生乳はミルクの中の微生物がそのまま生きている。 濃いミルクから作られるチーズはコク・香り・余韻が強く、 工場生産のチーズとは比べものにならない。 生産には手間がかかるが、豊かなチーズが出来上がるのだ。 サンドラさんが生産過程を説明してくれるのはイタリア語。 (それをガイドさんが通訳してくれる) ほとんど分からないイタリア語を聞いているだけでも サンドラさんの農家として・チーズの作り手として、 信念や情熱がとても伝わってくる。 その人柄、そのオーラに私は「サンドラさんのような女性(人間)になりたい!」と 憧れを抱くほどであった。 チーズの熟成庫 ただ放置しておけばいいなんて思っちゃダメ!! 寝かし付けた子供の様子をうかがうのと一緒。 本物のチーズ作りには「愛情」も必要なのだ。 長い熟成期間中、ひとつひとつ手に取りながら熟成の進み具合を確かめ、 塩水で洗ったり裏返したり、実はすごく根気のいる作業なんだと思う。 工場のハイテクな機械でシステム化されたものじゃないんだもんね。 数年かけて熟成させたチーズもあります。 チーズは「生きもの」 食べる時期によって味が変わるので、それもひとつの楽しみであり、魅力だ また、工場生産のチーズと異なるのは、 まったく同じチーズを作るのは不可能に近いということ。 ここでは自然に委ねたチーズ作りをしており、 その年の気候や羊のミルクの質(つまり羊のエサにも関係する) さまざまな要素が毎年一定であるとは限らないのだ。 まさに自然の恵み チーズって奥が深いですね~。 トリュフ入り、ワイン作りに使用した葡萄の皮や干草をまぶしたもの、 チーズに香りが加わり、また違った風味が楽しめる。 サンドラさんの熱のこもった説明を聞き、もっともっとチーズが好きになった ペコリーノチーズは品質の良いピエンツァのものが有名だけど、 トスカーナ州、ラツィオ州、エミリア・ロマーニャ州など 他の地方でも作られている。 工場で作られる大量生産のペコリーノでも美味しいのですが、 「愛情」や「こだわり」を感じたい方は、 ぜひ一度、こちらのチーズを味わってみて下さい ※都内のデパート(催事)で販売することもあるそうです。 ちょっと羊のチーズは苦手という方は、 若いチーズならクセが少なく、食べやすいでしょう 同じチーズでも2つのタイプがあったりします。 フレスコ(fresco) 熟成期間が短い スタジオナート(stagionato )熟成期間が長い このイタリア語を覚えておけば、おみやげで買うとき役立ちますよ~。 チーズの原料であるミルクを生む羊ちゃん達に出会い、 チーズの生産現場を知り、次は・・・ お待ちかねペコリーノチーズをいただきましょう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.19 02:33:18
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