あぁ感謝!!
どれだけ念入りに計画や下調べをしても、予想外の出来事が起きたり、やっぱりミスを犯してしまうものだローマのフィウミチーノ空港に到着し、ローマ市内へ向かおうと空港内にある「レオナルド・エクスプレス」という列車に乗ろうとした。ちょうど発車のベルが鳴り、チケット売り場の人に「テルミニ行きですか?」と尋ねたところ「Yes!」と返答されたので、慌てて乗り込んだそして・・・しばらくして気が付いた同じ発車ホームからトラステヴェレTrastevere駅, オスティエンセOstiense駅 さらにティブルティーナ Tiburtina駅へのローカル列車も発車されている事をすっかり忘れていたのだ。この列車って・・・違うんじゃないそう、テルミニ行きではなかったのだ13時間のフライトで疲れていたせいもある、表示されていたであろう行き先を確認しなかった自分も悪いチケット売り場の人はイタリア人、めんどくさい事はテキトーに答える民族だという事も頭に入れていなかった飛行機の中は日本人ばっかりだったし、日本的な感覚のままでいてしまった「どぉーしよう」と解決策を考えていると、日本人の年配のご夫婦が声をかけてきた。お話を伺うと、私と同じく列車の乗り間違えをしてしまったそうだ。「このまま終着駅まで行って、そこからテルミニまでタクシーをご一緒しませんか?」そう提案していただいた。乗り間違えた列車といっても、終着駅はレオナルド・エクスプレスと同じ「ローマ」である。タクシー料金も高額ではないだろう。都合がいい事に、ご夫妻も私もテルミニ駅の近くのホテルだった。荷物も多いため、ホテル前までタクシーで向かう事にご夫妻が滞在するホテルに到着すると、「夜も遅いから、これでホテルの玄関前まで行きなさい」と割勘にするつもりだったタクシー料金の全額以上の紙幣を私に渡してこられた。「これじゃー多いですよ」と断わったが「いいから、いいから」と紙幣を持たせてくれた。タクシーの中で色々なお話したけれど、もう二度と会う事はないであろう他人をこんなに心配してくれるなんて・・・(涙)「本当にありがとうございました」時間のロスはあったけれど、自分の犯したミスが偶然の出会いにつながり、タクシーの釣銭が思っていた以上に多く、「これじゃーお小遣いいただいちゃったみたいだよぉ~」と申し訳ない気持ちでいっぱいだ。あのご夫妻は、どんな旅をされたのだろうか・・・。きっと素敵な思い出を作られたことでしょう