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カテゴリ:音楽
シンセサイザーの父としてミュージックシーンに巨大なインパクトを与えたロバート・ムーグ博士が21日、米ノースカロライナ州の自宅で死去した。71歳だった。4カ月前、脳腫瘍と診断されていた。 1963年、世界最初のムーグ・モジュラー・シンセサイザーを発明。この新たな楽器はジャズやロック、ポップはもとより、クラシックにも使われるようになり、音楽の作り方に革命的な影響を与えた。 ムーグ・シンセサイザーは68年、ウエンディ・カルロスのヒット・アルバムで使われて世界的に有名になり、ビートルズやハービー・ハンコック、チック・コリアの音づくりにも導入された。 ムーグ・ミュージック社のマイケル・アダムズ社長は「ロバートは音楽の作り方、究極的には音の響きを変え、音楽を深く、意義ある方法で形作った」と故人の偉業を称えた。 (時事通信) ロバート・ムーグ博士は、1965年7月にオーディオ工学学会誌に発表した論文「Voltage-Controlled Electronic Music Modules」で、音の合成を「波形」「音程」「音色」「音量」とに切り離して考え、それらを電圧で時間的に制御するという手法を提唱し、それ以降のシンセサイザーの音作りの基礎とを作り上げました。 1970年には、持ち運び可能なサイズの「ミニ・ムーグ」(当時の価格で49万5千円)を発表し、世界を席巻する定番アナログ・シンセサイザーとなりました。ELPのキース・エマーソンや、Yesのリック・ウェイクマンなどの演奏が印象に残っています。 僕自身は実機を触ったことはないのですが、一応音楽で飯を食わせていただいている身として、受けた影響は計り知れません。 故人のご遺徳を偲び、心より哀悼の意を表します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 24, 2005 08:18:34 AM
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